GadgetDrop
その他注目

PS2版Minecraftが15年越しに登場——ファン製ポートが実機30fpsに到達

GadgetDrop 編集部5
PS2版Minecraftが15年越しに登場——ファン製ポートが実機30fpsに到達

押し入れに眠るPS2が、今夜から新しい遊び道具に変わるかもしれません。Android Authorityによると、あるModder(改造・自作開発者)がMinecraft Pocket Edition 0.6をSony PlayStation 2へ移植し、改造なしの実機で30fpsに到達させたと報じられています。これまでPS2上でMinecraftを動かす試みはハードウェア改造を必要とするものが中心でしたが、今回のポートは無改造の実機で起動し、PS2エミュレータを介してWindowsやAndroid上でも動作するとされています。

改造なしのPS2実機で30fpsに到達

Android Authorityによると、PS2やPS1でMinecraftを動かす過去の試みは、ハードウェアの改造や、ゲームをゼロから書き起こす手間を必要とするものがほとんどでした。今回のポートは、無改造のPS2実機でそのまま起動し、30fpsに到達するフレームレートで動作する点が大きな違いです。「押し入れにしまっていたPS2を引っ張り出すだけで遊べる」という体験そのものが、過去の試みとの最大の違いと言えそうです。

ベースとなったのはMinecraft Pocket Edition(MCPE)バージョン0.6です。無限生成のワールドはPS2の旧世代ハードでは処理しきれないため、初期のPocket Edition相当の仕様が採用されているとされています。

PS2がなくてもスマホやPCで遊べる

このポートはPS2実機だけでなく、主要なPS2エミュレータでも動作すると報じられています。ELFファイルをエミュレータに読み込ませれば、WindowsやAndroid上でも“PS2版Minecraft”を体験できるとされており、実機を手元に残していない人でも触れられる点は大きな魅力です。スマホにPS2エミュレータを入れている人なら、今夜にも試せる可能性があります。

RAM 32MBという制約のもとで施された工夫

PS2のRAMは32MB(メガバイト)しかなく、Minecraftをそのまま動かすには到底足りません。Android Authorityによると、開発者はリークされたMinecraftのソースコードを利用してポートを開発したと説明しており、PS2向けに独自のグラフィックアダプタを実装したと伝えられています。

RAMのボトルネックを回避するために行われた工夫は以下のとおりです。

  • プレイヤーの視界に入る範囲のみをレンダリングする
  • 解像度を下げる
  • 一部のアニメーションを無効化する
  • ゲーム実行中はPS2のインターネット機能など一部機能を停止する
  • ファンシーグラフィック・スムースライティング・ビネットなどのグラフィック設定を無効化する

こうした最適化の積み重ねで、30fpsという実用に耐える動作速度を確保したかたちです。なお、開発者ハンドル名・ポートの正式名称・PS2側チップの正確な名称など詳細は、出典元の記事を参照してください。

まとめ:押し入れのPS2を起こすか、スマホで触れるか

15年越しに登場した“PS2版Minecraft”は、実機派にはレトロ機の再起動の口実を、エミュレータ派にはスマホやPCで気軽に触れる選択肢を提供するファンプロジェクトです。配布先や入手方法、最新の動作状況については、出典元の記事および開発者の公開情報を確認するのが確実です。

ポート名は「OptiCraft」、開発者はOptiJogos

今回のPS2ポートを手がけたのは、SNS上で @OptiJogos(OptiJuegosとも表記)として知られる開発者です。ポートそのものには「OptiCraft」という名称が与えられており、単なる移植実験ではなくプロジェクトとして名前と顔を持つ形で公開されています。

技術面で特に注目されているのが、PS2のGPUに合わせて独自に書き起こされた「OpenGLアダプタ」です。PS2のグラフィックスハードウェアはOpenGLをそのままサポートしていないため、OptiJogosはMinecraft側のレンダリング呼び出しをPS2のGPUに橋渡しする層を自前で実装したと説明されています。

30fps「以上」という表現

Android Authorityの説明では、フレームレートは30fpsに到達するだけでなく、それを上回る場面もあると伝えられています。RAMの制約と独自グラフィックスタックを抱えながらの30fps+は、ファン製ポートとしては十分実用的な水準と言えます。

2026年2月のMCPEソース流出とコミュニティの動き

ポート開発で用いられた「リークされたソースコード」は、2026年2月28日に4chan経由で公開されたMinecraft関連の流出を指します。流出物にはPocket Edition版の2013年2月時点のソースツリーが含まれており、これがファン開発の土台となっています。

PS2向けポート以外にも、同じ流出ソースを起点とした動きが個別に確認されています。

  • リークソースからコンパイルされたMCPE 0.6.1のPC版バイナリが配布されています
  • WebAssemblyへ移植され、ブラウザでオフライン動作するPWAアプリが公開されています
  • コミュニティ側ではmod開発・最新コンパイラ対応・オンラインマルチプレイ実装に着手していると伝えられています

流出後のコミュニティは、古いPocket Editionのコードをモダンな環境で動かす方向と、家庭用ゲーム機など制約の厳しいターゲットへ持ち込む方向の双方に分かれつつあります。

PS2版はその中でも、最も厳しいハードウェア制約に挑んだ事例として位置付けられます。

Q&A

Q. このポートはPS2の実機改造なしで動きますか? はい、無改造のPS2実機でそのまま起動し、30fpsに到達したと報じられています。

Q. PS2を持っていなくても遊べますか? PS2エミュレータでも動作するとされており、WindowsやAndroidからELFファイルを読み込ませることで体験できると伝えられています。

Q. ベースになっているMinecraftのバージョンは? Minecraft Pocket Edition 0.6がベースです。PS2のハードでは無限生成ワールドを扱えないため、この初期バージョンが選ばれたと説明されています。

出典

ポストLINEで送るはてブ
GD

GadgetDrop 編集部

スマホ・PC・AI・XRなど幅広いテクノロジーを、スペックの行間まで読む視点で解説します。速報から深掘り分析まで、テック選びと業界理解に役立つ情報をお届けしています。