『SAW』を題材にした非対称型マルチプレイホラー『Saw: Genesis』が、SGF 2026でゲームプレイの詳細を公開しました。Bloober Teamの子会社Broken Mirror GamesとAnshar Studiosの共同開発作で、過去にも『SAW』関連のゲームは存在したものの、本作はBloober Teamのホラーゲーム制作の蓄積を活かしたより野心的な作品と位置づけられています。Engadgetは、事前収録されたプレイスルー映像を視聴したレポートを公開しています。
1人のJudge対3人のAccused——『Evolve』『Dead by Daylight』型の非対称構成
本作は1人のJudgeと3人のAccusedに分かれて戦う非対称マルチプレイで、構造としては『Evolve』や『Dead by Daylight』に近い設計です。
Judgeは第一次世界大戦後の時代を舞台にした「Jigsaw Killer」の前身とされる人物で、ストーリーと設定はLionsgateが承認済みとされています。10作にわたるSAW映画シリーズの正史(canon)に組み込まれる、事実上のプリクエルという位置づけです。
Judge側の能力——マップ把握・ノイズ検知・幻覚ガス・Accomplice
事前収録のプレイスルー映像からは、Judge側に与えられた多彩な能力が明らかになっています。
- 開始時点でレベルマップと資源配置を完全把握
- 専用の隠し通路とエレベーターを使用可能
- ノイズ検知スキルで壁越しにプレイヤーの位置を把握
- 幻覚ガスでAccusedに「自分が襲われている」と錯覚させる
- AI制御の手下「Accomplice」(人間プレイヤーではない)がダウンしたAccusedを拉致しトラップ部屋に運ぶ
一方でJudge自身は物理的には弱く設定されており、Accusedが武器(レベル内に隠されている)を持って追い詰めれば倒される可能性が高いとされています。圧倒的な情報と仕掛けの優位を、肉体的な脆弱さで相殺する設計です。
Accused側は人数と協力が武器——「Rehabilitation」の自傷ギミック
Accused側の強みは人数と連携です。Judgeの注意を分散させる、あるいはハイリスク・ハイリターンで目標に一直線に向かいJudgeにトラップを仕掛ける時間を与えない、といった戦略が紹介されています。
最大の特徴は、本作が「Rehabilitation」と呼ぶ犠牲のシステムです。トラップに捕まった際、仲間に助けてもらうこともできますが、自ら手や目といった身体の一部を犠牲にして脱出する選択も可能です。ただし、その後のマップ探索はその欠損を抱えたまま進めることになります。Engadgetは、有刺鉄線に手を掴まれる場面や、過熱したレバーで手のひらを焼くシーンを「思わず顔をしかめるような」描写として伝えています。
プレイヤーの体力はリソースとして扱われ、死に至らない範囲で消費して進行を早めることが許されています。
1ラウンド10〜15分・2つのチャレンジルームでAccusedの連携を試す
各ラウンドは10〜15分で構成され、2つのチャレンジルームがAccusedの協力スキルを試します。これらの部屋はレベルの構造的なボトルネックで、突破しなければマップの別エリアに進めません。チャレンジ中も自傷による時短は可能ですが、トラップに捕まれば再び「Rehabilitation」の選択を迫られます。
ラウンドの終わり方は複数用意されています。
- Accusedがトラップで死亡
- 時間切れで装着された頭部の装置が爆発
- AccusedがJudgeを倒す
- Accusedがレベルから脱出
アルファテスト段階へ移行——両陣営のバランス調整が焦点
開発は現在アルファテスト段階に移行中で、Bloober TeamとAnshar Studiosは両陣営のバランス調整を進めているとされます。Engadgetは「全員がマスターマインドのサイコパスをプレイしたがる」というマッチング側の課題にも触れています。
『Saw: Genesis』はプレイテストの待機リストを開始しており、Steam Early Accessでの提供が予定されています。具体的な発売日は現時点で公表されていません。
Q&A
Q. 『Saw: Genesis』はSAW映画シリーズの正史に含まれるのですか? はい。Lionsgateがストーリーと設定を承認しており、10作続くSAW映画の正史(canon)に組み込まれるプリクエル的な位置づけです。JudgeはJigsaw Killerの前身にあたる人物とされています。
Q. 発売日と販売プラットフォームは決まっていますか? Steam Early Accessでの提供が予定されていますが、具体的な発売日は公表されていません。プレイテストの待機リストは既に受付中です。
Q. JudgeとAccused、どちらが有利な設計なのですか? Judgeはマップ把握・ノイズ検知・幻覚ガス・Accompliceなど情報と仕掛けで優位に立ちますが、物理的には弱く、武器を持ったAccusedに追い詰められれば倒される可能性が高いとされています。Accused側は人数と連携、そして自傷による時短という「Rehabilitation」を駆使して対抗する構図です。バランス自体はアルファテストで調整中とされています。