Steam Deckが最大$300(約4万6千円)値上げされ、Xbox・Sonyも軒並み数百ドル単位の値上げに踏み切った2026年。そんなメモリ高騰の真っ只中に、ValveがSteam MachineとSteam Frameの発売時期を「2026年夏」と公表しました。購入計画を立てるうえで時期は確定したものの、最後に残る問いは「いったいいくらで出るのか」です。
発売時期「2026年夏」——別件のブログ投稿で浮上した発売時期
今回の発売時期公表は、Valveが両ハードのVerifiedプログラム対応を告知する開発者向けブログ投稿の中で、本来は別のテーマを扱う投稿の中で明かされた形だと伝えられています。
Verifiedプログラムは、Steam Deckと共に立ち上がった仕組みで、各タイトルがハードウェア上でどの程度きちんと動作するかをユーザーへ示すものです。今回これがSteam MachineとSteam Frameにも拡張されます。
- Steam Machine Verified: 認定基準はSteam Deckのものとほぼ同一
- Steam Frame Standalone Verified: スタンドアロンモードでの「箱から出した直後」の体験に重点を置く
Steam Frame側の評価軸についてValveは次のように説明しています。
「Steam Deck Verifiedと同様に、Steam Frame Standalone Verifiedプログラムは、スタンドアロンモードでデバイスを箱から出した直後にユーザーが得られる体験に焦点を当てている。基準も類似しており、デフォルトのグラフィック設定が良好に動作すること、内蔵ディスプレイ上でテキストとUI要素が明瞭に読めること、デフォルトのコントローラ設定がSteam Frame Controllersでうまく機能することが求められる。同じテスト基準がVRタイトルと非VRタイトルの両方に適用される。」
値付けに影を落とすメモリ高騰——Steam Deckは最大$300の値上げ
Steam Machine、Steam Frame、そしてSteam Controllerが初めて発表されたのは2025年11月のことで、それ以降、価格をめぐる憶測が絶えませんでした。状況をさらに難しくしているのが、2026年に入って続いているグローバルなメモリ不足です。
この影響でゲーム機・ゲーミングPCの価格は大きく上昇しており、Xbox・Sony・Valveの3社はいずれも今年、既存ハードウェアラインの価格を数百ドル単位で引き上げました。Valve自身もSteam Deckの価格を最大$300(約4万6千円)引き上げており、メモリ不足の収束見通しは立っていないと報じられています。NintendoもSwitch 2について、同様に価格引き上げで追随する計画を持っているとされます。
これらを踏まえると、Steam MachineとSteam Frameの価格が当初の予測よりも強気な水準になる可能性は否定できません。発売まで待つかどうかの判断材料は、夏に向けて価格が示された段階で出揃うことになります。
Steam Controllerは$99で先行発売済み——本命2機種の価格指標になるか
3点同時発表の一角を担うSteam Controllerは、すでに2026年5月4日に市場へ投入されており、価格は$99(約1万5千円)です。タッチパッドを備えた「PCではないコントローラ」としては妥当な水準で、内部RAMはキロバイト単位にとどまるシンプルな構成です。Engadgetは本機について、「cool haptic screams(クールなハプティクスの叫び)で動作する」といったユーモラスな表現で紹介しており、いかにもValveらしいプロダクトとして取り上げられています。
Steamストア・ホームページも同日リニューアル
Valveは同日、Steamストアのホームページも刷新しました。広告だらけになりがちなストア画面を整理する狙いで、画像のサイズと解像度を高め、クイックルックの情報量も増やしています。
| 変更点 | 内容 |
|---|---|
| ビジュアル | より大きく高解像度な画像へ刷新 |
| Wishlist / DLC | セクションが再登場 |
| Personal Calendar | プレイ履歴に基づくゲームプロモを追加 |
| Discovery Queue | オーバーレイ表示に対応 |
| ホームページ | 無限スクロールが有効化 |
ハードウェアの本命2機種は依然として価格不明のままですが、発売時期が「2026年夏」と区切られたことで、議論のフェーズは「いつ出るか」から「いくらで出るか」へと完全に移りました。
流出スペックが示す両機の輪郭——Steam Deckの「約6倍」性能
Steam Machineは、AMD Zen 4ベースのカスタムCPU(6コア12スレッド、最大4.8GHz駆動)と、28コンピュートユニット・2.45GHz持続クロックのRDNA 3カスタムGPU(8GB GDDR6)を搭載し、メインメモリ16GB DDR5、ストレージは512GBと2TBの2モデル構成と報じられています。Valveは本機について「Steam Deckの約6倍の性能」を示しており、FidelityFX Super Resolutionとレイトレーシングを併用しながら4K/60fps動作を見込むとされています。
Steam Frame側の主要構成
- SoC: Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3/メモリ16GB LPDDR5X
- ディスプレイ: 両眼2160×2160 LCD、リフレッシュレートは72/80/90/120Hzに加え実験的な144Hzモード
- 重量: ヘッドセット本体185g、バッテリー込み総重量440g
- 通信: Wi-Fi 7複数ラジオを5GHzと6GHzで分割、専用Wi-Fi 6E USBアダプター同梱
価格上昇の数値的背景——四半期80〜90%上昇とSwitch 2の実例
メモリ価格は2025年Q4から2026年Q1にかけて80〜90%上昇したと伝えられており、Q2もDRAM契約価格が前四半期比でさらに58〜63%、NAND Flashが70〜75%上昇する見通しが示されています。AI需要が2026年のDRAM生産の約20%を消費するとされ、IDCは2026年のPC平均価格が最大8%上昇するとの見方を示しています。
| 製品・指標 | 改定内容 |
|---|---|
| Nintendo Switch 2(米国) | 9月1日から$499.99($50値上げ) |
| Nintendo Switch 2(日本) | 5月25日から59,980円(10,000円値上げ) |
| Nintendoの今期コスト増見込み | 約1,000億円(約6.38億ドル相当) |
メーカー側は値上げの実行段階に入っており、Valveが夏に向けて示す価格にもこの市況が色濃く反映される可能性があります。
Q&A
Q. Steam MachineとSteam Frameの価格はいくらですか? 両ハードとも価格は現時点で公表されていません。Valveは発売時期を「2026年夏」とのみ示しており、具体的な金額の発表は今後の続報を待つ必要があります。
Q. Steam Controllerはすでに買えますか? はい、2026年5月4日にすでに発売されており、価格は$99(約1万5千円)です。タッチパッドを備えたコントローラとして、PC向け周辺機器の選択肢のひとつになっています。
Q. 今買うべきか、夏まで待つべきか? メモリ高騰でSteam Deckが最大$300値上げされた経緯を踏まえると、Steam MachineとSteam Frameも強気な価格になる可能性は否定できません。一方で、Verifiedプログラム対応により、Steam Deckと同じ感覚でタイトルの動作見通しを判断できる点は両ハードに共通します。価格に関する公式発表はまだなく、判断材料は夏の続報で出揃う見通しです。
出典
- Engadget — Steam Machine and Steam Frame are coming 'this summer'
- Wikipedia — Steam Machine
- Wccftech — RAM Shortage 2026 Explained: Why AI Is Causing a DDR5 Crisis & When It Ends