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Turtle Beach Stealth Pro 2レビュー——SteelSeries Arctis Nova Pro Omniより$50安いクローン機の実力

GadgetDrop 編集部8
Turtle Beach Stealth Pro 2レビュー——SteelSeries Arctis Nova Pro Omniより$50安いクローン機の実力

SteelSeriesのクローン機が$50安く登場——Turtle Beachの「Stealth Pro 2」($349/約5万4千円)が、SteelSeriesの新フラッグシップ「Arctis Nova Pro Omni」($399/約6万2千円)にそっくりな機能セットで殴り込みをかけました。価格差はわずか$50(約7千8百円)。The Vergeが両機を同時に試した比較レビューの結果を紹介します。

$50安いクローン機が登場——Turtle Beach Stealth Pro 2の正体

The Vergeのレビュアー、Cameron Faulkner氏は2026年5月16日に公開した比較レビューで、Turtle Beach Stealth Pro 2について「以前のSteelSeriesヘッドセットからインスピレーションを受けていると言うのは控えめな表現だ」と評しています。実際、両機の機能は驚くほど似通っています。

Stealth Pro 2が備える主な機能は以下の通りです。

  • 交換式バッテリー(3.7Wh×2本同梱)
  • バッテリー充電機能付きワイヤレスベースステーション
  • オーディオ設定を素早く変更できるコンパニオンアプリ
  • 2.4GHzワイヤレスとBluetooth音声の同時再生
  • ワイヤレスハイレゾ音声対応(24-bit / 96kHz、2.4GHz経由)
  • ハードケース同梱

一方のArctis Nova Pro Omniは2026年5月5日発売で、2022年モデルと似たデザインを踏襲しつつ、ワイヤレスハイレゾ対応、マイク品質の向上、全モデルでの全コンソール対応といった改良が加えられています。バッテリーは2.5Wh×2本が同梱されます。なお、上位機の「Nova Elite」($599/約9万3千円)はビルド素材とドライバーサイズが異なるのみとされています。

ハイレゾは買い換える理由にならない

両機の大きな売り文句であるワイヤレスハイレゾ対応ですが、Faulkner氏は「ハイレゾの能力だけを理由に買う価値はない」と明言しています。

Windows 11 PCでQobuzのロスレス音源を複数アルバム聴き比べ、さらに『Marathon』を長時間プレイしてテストした結果、デフォルトのビットレート(24-bit / 48kHz)との違いは感じ取れなかったとのこと。同氏自身は耳鳴り(tinnitus)があり一部の高周波が聞こえないと前置きしつつも、「ハイレゾの違いを安定して聞き分けられない人は多い」と述べています。

It all sounded the same to me. Good, but not good enough to encourage you to spring for a new headset.

つまり、ハイレゾ対応はあくまでスペック上のセールスポイントであり、買い換えを後押しする決定的な要素ではない、というのがレビュアーの結論です。

機器が散らばる人はTurtle Beach、集中させたい人はSteelSeries

両機の本質的な違いは、操作系のアプローチにあります。

項目Arctis Nova Pro OmniStealth Pro 2
価格$399◎ $349
ベースステーション◎ マルチソース対応GameHub(音声の頭脳)充電と音声送信のみ
入力ソース◎ 複数の有線ソース+Bluetoothを同時ミックス可USBトランスミッター切り替え+Bluetooth
ケーブル長5フィート(約1.5m)×2本同梱
物理コントロール少なめ(多くをGameHubに委譲)◎ 豊富(EQ切り替えボタン、3つのダイヤル)
ハードケース記載なし◎ 同梱あり
Bluetooth同時接続対応◎ トランスミッター切替中もBluetooth維持
Verge Score88

Nova Pro OmniのGameHubは「オーディオの頭脳」として機能し、全ゲーム機器が5フィート(約1.5m)以内に集まっている人には最適だと評価されています。GameHubはマルチソース対応のベースステーションとされ、複数の有線ソースに加えBluetoothを含めた音声をミックスできると伝えられています。

一方のStealth Pro 2は、機器が部屋のあちこちに散らばっている人向け。AirPods Maxを思わせるヘッドバンドデザインを採用し、トランスミッター切り替えボタンを押すだけで複数のUSBトランスミッター間を行き来でき、その間もスマホとのBluetooth接続を維持できます。

物理コントロールでもStealth Pro 2が優勢です。イコライザー切り替えボタン、USBソース音量・Bluetooth音量の独立調整ダイヤル、ゲーム/チャットのミックスレベル調整ダイヤルを備え、追加入力の挙動をアプリで自由にカスタマイズできます。SteelSeriesは多くの操作をGameHubステーション側に委ねている設計です。

音質とマイクはNova Pro Omniが一歩リード

サウンド面について、Faulkner氏はStealth Pro 2の評価点として「Nova Pro Omniほどの音質ではない」と指摘しており、Nova Pro Omniのほうがサウンド面で優れているとの方向性が示されています。

マイク品質に関する具体的な比較の詳細は出典元を参照してください。Nova Pro Omniはマイク品質の向上が新世代の改良点として挙げられています。

どちらを選ぶべきか——予算別の判断

Faulkner氏の結論はシンプルです。$50安く、SteelSeriesらしい機能を多数取り入れたStealth Pro 2は魅力的な価格付けですが、すべての人のセットアップやサウンド嗜好に合うわけではありません。

購入を検討するなら、ゲーム機器が一箇所に集まっているかどうか、物理コントロールをどれだけ重視するか、そしてマイク品質への要求がポイントになります。ハイレゾ対応は「あれば便利」程度に位置づけ、それ以外の使い勝手で選ぶのが妥当でしょう。

Stealth Pro 2のスペック詳細——CrossPlay 2.0と60mm Eclipseドライバー

元記事では触れられていないStealth Pro 2の技術仕様を補足します。

  • CrossPlay 2.0:最大4台のプラットフォームをボタン1つで切り替え可能で、標準構成ではトランスミッタードック1つとトランスミッター1個が同梱、追加トランスミッターは別売とされています。
  • ドライバー:Turtle Beach独自の60mm「Eclipse」デュアルダイナミックドライバーを採用し、周波数特性は10〜40,000Hzと一般的なゲーミングヘッドセットより広い帯域をカバーしています。
  • マイクとANC:4基の内蔵マイクによる適応型ノイズキャンセリングを備え、環境音を抑制する設計とされています。ボイス用には9mm単一指向性フローティングマイクにAIノイズリダクションとフリップミュート機構を組み合わせています。
  • バッテリー:急速充電に対応し、15分の充電で3時間の使用が可能とされています。

価格差$50の内訳を理解するうえで、ドライバーサイズ(60mm vs 40mm)やマイク構成の違いは見逃せないポイントです。

Nova Pro Omniの立ち位置——25周年フラッグシップとNova Eliteとの差分

Nova Pro OmniはSteelSeriesの25周年を記念して投入されたモデルであり、上位機Nova Eliteの機能をどこまで継承しているかが評価軸になります。

項目Nova Pro OmniNova Elite($600)
ドライバー40mmネオジムカーボンファイバー+真鍮サラウンド
筐体素材プラスチック中心、金属ヘッドバンド金属パーツ多用
第二マイク非搭載ブーム収納時に自動有効化
重量339g380g

接続面では最大4ソースの同時ミックス(2×USB+Bluetooth+Line-in)に対応し、OmniPlayにより最大5台のデバイスを同時接続可能です。ClearCast ProマイクのAIノイズリジェクションは背景ノイズを最大96%低減するとされ、Bluetooth 5.3対応で両バッテリー使用時の最大駆動時間は60時間です。Eliteの音質と引き換えに約$200を節約できる構図といえます。

Q&A

Q. 結局、どちらが買いですか? ゲーム機器を一箇所に集中させており、サウンド面を重視するならArctis Nova Pro Omni。機器が部屋に散らばっており、物理コントロールや$50安い価格、ハードケース同梱を重視するならStealth Pro 2が向きます。

Q. Turtle Beach Stealth Pro 2とSteelSeries Arctis Nova Pro Omniの価格差は? Stealth Pro 2が$349(約5万4千円)、Arctis Nova Pro Omniが$399(約6万2千円)で、$50(約7千8百円)の差があります。

Q. ワイヤレスハイレゾ対応は買い換える理由になりますか? The Vergeのレビューでは、24-bit / 96kHz対応とデフォルトの24-bit / 48kHzで明確な違いを感じ取れなかったとされており、ハイレゾ対応単体では買い換えを後押しする要素にはならないと結論づけられています。

Q. 音質ではどちらが上ですか? Stealth Pro 2のレビューで「Nova Pro Omniほどの音質ではない」と指摘されており、サウンド面ではArctis Nova Pro Omniが優位とされています。

出典

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