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Ultrahuman「M2 Live」発表——処方箋なしのCGMが月$99(約1万5千円)、M1 Liveから半額以下に

GadgetDrop 編集部7
Ultrahuman「M2 Live」発表——処方箋なしのCGMが月$99(約1万5千円)、M1 Liveから半額以下に

これまで医師の処方箋が必要で高額だった連続血糖測定(CGM)が、月額$99(約1万5千円)で誰でも試せる時代に——。Ultrahumanが、処方箋なしで利用できるCGMプラットフォーム「M2 Live」を発表しました。価格はセンサー1個$129(約2万円)、または月額$99(約1万5千円)のサブスクリプションで、既存の「M1 Live」(月額$249/約3万8千円)から半額以下に下がっています。米国で数週間以内に提供開始される予定で、提供地域は米国のみです。

ダイエット中の食事管理、食後の眠気やパフォーマンス低下の原因究明、運動と血糖反応の関係を知りたいバイオハッカー層など、これまで「興味はあるが処方箋取得のハードルが高い」と感じていたユーザーにとって、参入障壁が一気に下がる発表と言えます。

処方箋不要のCGMをサブスク化

CGM(Continuous Glucose Monitoring:連続血糖測定)は、これまで処方箋が必要で価格も高額という二重のハードルがありました。M2 LiveはこのハードルをAbbottの「Lingo CGM」との統合で解消します。LingoはOTC(市販)で入手できる初のCGMとされており、処方箋なしで購入できる点が大きな特徴です。なお、Lingoは米国向けの市販製品です。

Ultrahumanはこのセンサーから得られる血糖値データを取り込み、代謝の状態を可視化するプラットフォームとしてM2 Liveを位置づけています。

M1 Liveの月額$249から$99へ、半額以下に

既存のM1 Liveは月額$249(約3万8千円)でしたが、新しいM2 Liveは月額$99(約1万5千円)と、半額以下に抑えられています。さらにM1 LiveがUltrahuman製デバイスを前提としていたのに対し、M2 LiveはUltrahumanデバイスがなくても単体で利用できる点も大きな違いです。

プラン月額デバイス要件
M1 Live$249(約3万8千円)Ultrahumanデバイス必須
M2 Live$99(約1万5千円)デバイス不要(Lingo CGMのみで可)
M2 Live 買い切り$129(約2万円)/センサー1個同上

サブスクプランでは月にCGMセンサーが2個提供されます。

Ultrahuman Ring併用で、HRV・睡眠・ストレスと血糖を統合分析

Ultrahuman Ringを併用すると、Lingoの血糖データに加え、心拍変動(HRV)・睡眠・ストレスといったスマートリングのメトリクスを組み合わせた、より踏み込んだ代謝インサイトが得られます。アプリで提供される指標は以下の通りです。

  • Metabolic Score:0〜100の範囲で算出される、臨床的に検証済みとされる代謝スコア
  • Food Score:0〜10の範囲で、食事ごとに血糖への影響を可視化
  • 血糖トラッキングおよびスパイク(急上昇)検知

たとえばランチに白米と丼ものを食べた後にFood Scoreがどこまで下がるのか、同じカロリーでも食材構成によってMetabolic Scoreの推移がどう変わるのか——といった日常の選択をスコアで振り返れるイメージです。食後の眠気や夕方のパフォーマンス低下の原因が血糖スパイクにあるのか、自分のデータで確かめられます。

対象は米国の18歳以上、インスリン使用者は除外

M2 Liveは米国の18歳以上のユーザーが対象で、現在インスリンを使用していない人に限定されています。日本市場での提供については、現時点では明らかにされていません。販売はUltrahumanの公式サイトで行われ、提供開始は「数週間以内」とされています。

処方箋取得のハードルがネックでCGMを諦めていたユーザーにとって、月額$99(約1万5千円)で気軽に自分の代謝データを覗ける選択肢が登場する意義は小さくありません。食事・運動・睡眠と血糖の関係を数値で把握できる環境が、医療領域から一般消費者の手元へと近づいた一歩と言えそうです。

Abbott Lingoを取り巻くOTC CGMエコシステムの拡大

M2 Liveの基盤となるAbbott Lingoは、2024年6月にFDAクリアランスを取得した米国初のOTC(市販)CGMの一つで、Dexcomの「Stelo」と並ぶ消費者向けCGMの選択肢となっています。Abbottは販路の拡張を段階的に進めており、2025年にAmazon、Walmartでの取り扱いを開始した後、同年12月にはWalgreens店頭での販売とAndroid端末への対応を追加しました。

さらに2026年初頭には、フランスのヘルステック企業Withingsとの連携が発表され、Lingoで取得した血糖データがWithingsアプリへ直接同期される仕組みが提供されています。Best Buyでは、Lingoの2週間センサーパックとWithingsの「Body Smart」スマート体重計を組み合わせたバンドルの販売も始まりました。

展開時期内容
2024年6月FDAクリアランス取得
2025年Amazon・Walmartで販売開始
2025年12月Walgreens店頭販売・Android対応
2026年初頭Withingsアプリ連携・Best Buyバンドル

CGM単体から複数の健康データを束ねるエコシステムへと、Lingoの位置づけが広がっている形です。

Ultrahumanの米国事業を揺らすOuraとの特許係争

Ultrahuman側のハードウェア事情にも、M2 Liveの「デバイス不要」設計を理解するうえで重要な背景があります。TechCrunchが2026年2月に報じた内容によると、主力製品のUltrahuman Ring AirはOuraとの特許係争を受け、米国国際貿易委員会(ITC)からの輸入禁止命令の対象となっています。

この状況下でUltrahumanは、米国市場での立て直しを狙い、新たな第3世代スマートリング「The Ring Pro」を発表しました。主な特徴は次の通りです。

  • 電池寿命は最大15日(Ring Airの4〜6日から大幅延長)
  • 価格は$479
  • 予約受付は米国を除くグローバル市場で開始
  • 出荷は2026年3月から

Ultrahumanは、Ouraとの紛争を受けて米国クリアランスを待つ間、再設計されたスマートリングで米国市場の奪還を狙っている。(TechCrunch)

Ringを前提としないM2 Liveのサブスク戦略は、米国でハードウェア販売が制約される中、ソフトウェアとCGM連携でユーザー基盤を拡大する狙いとも重なります。

Q&A

Q. 日本でも利用できますか? M2 Liveの提供地域は米国のみで、日本での提供については発表されていません。連携するAbbott Lingo CGMも米国向けの市販製品です。

Q. Ultrahuman Ringを持っていなくても使えますか? はい。M2 LiveはUltrahumanデバイスがなくても動作する設計です。ただしUltrahuman Ringを併用すると、心拍変動・睡眠・ストレスなどの指標と組み合わせて、より詳細な代謝インサイトが得られます。

Q. M1 Liveとの違いは何ですか? 価格が月額$249(約3万8千円)から$99(約1万5千円)に下がり、Ultrahuman製デバイスがなくても利用できるようになった点が主な違いです。

出典

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