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Windows 11でタスクバーの位置変更がついに復活か——Insider向けに上下左右配置をテスト開始

GadgetDrop 編集部6
Windows 11でタスクバーの位置変更がついに復活か——Insider向けに上下左右配置をテスト開始

Windows 11で長らく要望が多かった「タスクバーの位置変更」機能が、ついにテスト段階に入りました。MicrosoftはInsider向けのBuild 26300.8493で、タスクバーを画面の下だけでなく、上・左・右にも配置できるオプションを追加しています。タスクバーの位置変更はWindowsで何十年にもわたり提供されてきた定番機能で、Windows 11で廃止されて以降、熱心なユーザーから復活を求める声が絶えませんでした。今回ようやく、そのフラストレーションに応える動きが見えてきた格好です。

タスクバーを画面の上下左右に配置可能に

新しいビルドでは、「設定 > 個人用設定 > タスクバー > タスクバーの動作」から、タスクバーを下・上・左・右のいずれかに配置できるようになります。Windows 11リリース以降、タスクバーは画面下に固定されていましたが、この制限がついに撤廃される形です。

位置を変更してもツールチップ・フライアウト・アニメーションはタスクバーから自然に展開され、「小さいタスクバー」「タスクバーボタンを結合しない」といった大半のカスタマイズ設定も全配置で機能します。ただし、いくつかの制限も残っています。

  • タッチジェスチャー、検索ボックス、Ask Copilotの代替配置への対応は開発中
  • 自動的に隠すタスクバー、タッチ最適化タスクバーは未サポート

Windows Centralによれば、この機能はSenior EditorのZac Bowden氏が以前報じた「Windows K2」イニシアチブの最初のテスト項目として登場したもので、長年の熱烈な要望に応える形で復活したとされています。

画面を広く使える小型タスクバーも同時テスト

タスクバー位置変更以外にも、画面の有効活用や視覚的な調和を意識した改良が複数投入されています。

機能内容
小さいタスクバーアイコンとタスクバーの高さを縮小。「設定 > 個人用設定 > タスクバー > タスクバーの動作 > 小さいタスクバーボタンを表示」で「常に」を選択
Widgetsバッジ常に赤だったバッジ色をWindowsアクセントカラーに合わせて変化させ、緊急性の印象を緩和
Widgetsの静音化ユーザーの利用頻度に応じてバッジ表示の有無を自動調整するテストを開始
検索ボックスファイルとアプリがコンテンツに強く一致する場合、Web候補より上に表示されやすくする改良に着手

特に小型タスクバーは、小型デバイスで画面の縦方向を稼ぎたいユーザーには嬉しい改良です。Start・検索・システムトレイなどのコア要素も、適切にスケーリングされて整合性が保たれます。

音声入力「Fluid Dictation」の改良

Windows Insider向けに、音声入力の「Fluid Dictation」に関する改良が含まれています。オンデバイスの小規模言語モデル(SLM)を活用し、音声によるディクテーションをよりスムーズかつスマートに行えるようにする仕組みで、Windows音声アクセスや音声入力(Win+H)から利用可能です。

詳細なchangelogは出典元を参照してください。

一般ユーザーが試せるのはいつになるか

このビルドは「Experimental Channel」向けにロールアウトされています。一般リリースへの正式な投入時期は現時点で公表されていません。

タスクバーの位置変更は決定的な機能ではないものの、Windows 11への乗り換えをためらってきたユーザーのフラストレーションを和らげる象徴的な改良といえます。Windows Insider Programに参加していて、画面下固定に不満があった人にとっては、いま試す価値のあるビルドです。なお、未サポートの自動非表示やタッチ最適化との組み合わせを使っている環境では、業務用途への適用は様子見が無難でしょう。

背景にある「Windows K2」イニシアチブとは

タスクバー位置変更の復活は単発の機能追加ではなく、より大きな改革プロジェクトの一環です。Windows K2はWindows 11の最大の問題点を解消することに焦点を当てた包括プロジェクトの社内コードネームで、昨年後半に始動し、パフォーマンス・信頼性・クラフト(craft)という3つの柱に取り組むものとされています。

「速度より品質」への文化転換

K2の下では、新機能は社内品質基準を大幅に上回るまでパブリックプレビュー版に投入することが許されず、スピード至上主義から品質至上主義への転換が図られています。具体的な成果として、スタートメニューはWinUI 3でゼロから再構築され、最大60%高速かつ応答性が向上するとされ、リサイズやセクション非表示などのカスタマイズも予定されています。マイクロソフトは2026年末から2027年にかけてWindows 11をより良い状態に到達させることを目標としており、今回のタスクバー位置変更も「ユーザーの声に応える象徴」として位置付けられます。

同時期ビルドで進む周辺改良

Build 26300.8493は単独の更新ではなく、Experimentalチャネルで連続的に投入されているビルド群の一つです。2026年5月15日のフライティングでは、Experimentalチャネル向けにBuild 26300.8493、Betaチャネル向けにBuild 26220.8474が同時に公開されました。

  • 精密タッチパッドの強化: 設定画面に新しいジェスチャー関連機能が追加され、スクロール/ズーム速度のベースライン調整や、指を離さなくても継続する自動スクロールなどが利用可能になっています。
  • K-12教育向けアップグレード: 教育環境のInsiderはWindows 11 HomeからPro Educationへ追加費用なしでアップグレードできるようになり、組織はHomeデバイスを購入して学校管理下に置けますが、このアップグレードは一方向のみです。
  • 段階展開の仕組み: 機能はControlled Feature Rollout技術で一部Insiderから順次展開され、Feature flagsページから先行して有効化することも可能です。

このため、タスクバー機能が手元に降りてくるタイミングは同じビルド適用後でも個人差があります。

Q&A

Q. タスクバーの位置はどこから変更できますか? 「設定 > 個人用設定 > タスクバー > タスクバーの動作」から、下・上・左・右のいずれかを選択できます。Insider Build 26300.8493以降で利用可能です。

Q. 一般のWindows 11ユーザーもすぐに使えますか? 現時点ではWindows InsiderのExperimental Channel向けのテストで、一般リリースへの展開時期は公表されていません。

Q. すべての設定が全配置で動作しますか? 小さいタスクバーやアイコン非結合などの大半のカスタマイズは全配置で動作します。ただし、タッチジェスチャー・検索ボックス・Ask Copilotの代替配置対応は開発中で、自動非表示タスクバーとタッチ最適化タスクバーは未サポートです。

出典

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