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YouTubeがモバイルアプリのナビ刷新をテスト中——「登録チャンネル」が下部から上部スワイプへ

GadgetDrop 編集部6
YouTubeがモバイルアプリのナビ刷新をテスト中——「登録チャンネル」が下部から上部スワイプへ

YouTubeがモバイルアプリの主要なナビゲーションを刷新するテストを進めていることが明らかになりました。Android Authorityによると、これまで画面下部のナビゲーションバーにあった「登録チャンネル(Subscriptions)」が、画面上部のスワイプ式タブへ移動する可能性があるとのことです。X(旧Twitter)の「For You / Following」のように横スワイプでフィードを切り替える操作感に近づくとされ、日常的にアプリを開いている人ほど指の動きが変わるインパクトの大きな変更になりそうです。

下部バーのタブが上部スワイプ式へ——XのUIに近い操作感

現在のYouTubeアプリでは、登録チャンネルへアクセスするには下部ナビゲーションバーをタップする必要があります。今回のテストでは、フィードのカテゴリーが画面上部に移動し、横方向のスワイプで切り替えられるようになると報じられています。

新しいレイアウトは、X(旧Twitter)の「For You」と「Following」のように、隣り合うフィードをスワイプで切り替えるUIに近いものとされています。

  • 現在: 下部バーのタブを「タップ」して切り替え
  • テスト中: 上部のタブを「スワイプ」で切り替え
  • 参考UI: Xの「For You / Following」式の横スワイプ

タップ1回の差は小さく見えても、1日に何度も開くアプリでは積み重なる摩擦になります。Android Authorityはこの点を指摘した上で、ナビの配置変更がアプリの使用感を大きく変える可能性があると報じています。

Movies and TVは上部ナビへ、Exploreは“常時表示”から“呼び出し型”へ

今回のテストでは、登録チャンネルだけでなく「Movies and TV」セクションも新しい上部ナビ領域に移動させることが検討されているとのことです。有料コンテンツやパーソナライズされたコンテンツへのハブとして、より中央に集約される可能性があります。

一方、「Explore」メニューについては、フィードを下に引っ張ってリフレッシュする操作や上方向のスクロール時にのみ表示される形に変わる可能性があるとAndroid Authorityは伝えています。常時表示されていた要素が「呼び出し型」に変わるのは、画面のノイズを減らす狙いと読める変更です。

配信は限定テスト段階

今回の新ナビゲーションは、Android・iPhoneの一部ユーザーに限定して提供されているテストであり、まだ全ユーザーには展開されていません。YouTube側はフィードバックをもとに、本格展開するかどうかを判断する見込みです。

UIの変更には慣れの問題が大きく、現行レイアウトのほうが使いやすいと感じるユーザーも少なくないでしょう。指が覚えてしまった「下部バーの位置」が変わることへの戸惑いは、テスト対象者にとって最初のハードルになりそうです。

現時点ではテスト段階であり、配信対象も限定的です。日本のユーザーに広く展開されるかどうかは現時点で明らかになっておらず、続報を待つのが妥当でしょう。普段からYouTubeを使い倒している人にとっては、操作の「マッスルメモリー」が一度リセットされる可能性があるため、テスト対象に当たった場合は早めに新UIに触れて慣らしておくのも一つの選択肢です。

登録チャンネルフィード周辺で進む“別の改変”——Most relevant・リスト表示・広告

ナビ位置の変更だけでなく、登録チャンネルの中身そのものにも複数の実験が並行しています。

  • Most relevantブロックの最上部固定: 登録チャンネルフィードの最上部に「Most relevant」ブロックが配置されるようになり、新着順で追いたいユーザーから反発が出ている変更が2026年2月以降拡大しています。
  • TVアプリでの順序変更: テスト対象では最上部のMost relevantカルーセルが消え、代わりにレコメンド動画のブロック、ライブ配信、Shortsのカルーセルが続き、それらを抜けないと時系列リストにたどり着けない仕様が確認されています。
  • リスト表示の廃止: リストビューのレイアウトが取り除かれ、希望していないグリッド形式に強制される報告が複数のRedditスレッドで共有されました。URLに「?flow=2」を付けて旧リスト表示を呼び出す長年の回避策も機能しなくなっています。
  • 広告の流入: 通常はチャンネル単位で広告なしに近い設計だった登録チャンネルフィードに、「Sponsored」ラベル付き広告の表示報告が増えています。

ナビ位置の刷新は、こうした“フィードの中身を巡る揺れ”の上に重なる変更です。

モバイルUI刷新の全体像——動画ページ・ボタン・TVシフトという文脈

今回のスワイプ式ナビは、より広いUI再設計の一部として理解できます。動画再生画面側でも変更が進んでいます。

要素変更内容
チャンネルアイコンタイトル下から、より大きく動画タイトルの横に配置
チャンネル表示従来のチャンネル名が@usernameに置き換え
アクションボタンいいね・低評価・共有・ダウンロード・登録のテキストラベルが消えアイコンのみに
Shortsボタンが小型化され、タップしづらいとの声も

背景には視聴環境の重心移動があります。米国ではTVがYouTube視聴の主要デバイスとなり、1日あたり10億時間以上視聴されている状況で、プラットフォーム横断で一貫した体験を作るためのエコシステム全体の刷新が進められています。ロールアウトは限定ユーザーでのA/Bテストを介して行われ、実利用に応じて機能の調整や撤回も判断される運用となっており、今回のスワイプ式ナビが定着するか否かもこの枠組みの中で決まる見込みです。

Q&A

Q. 今回のテストはいつから誰でも使えるようになりますか? 現時点では、Android・iPhoneの一部ユーザーに限定されたテストにとどまっており、一般展開の時期は明らかにされていません。フィードバックを踏まえて本格展開するか判断されると報じられています。

Q. 具体的に何が変わるのですか? 最大の変更点は、これまで下部ナビゲーションバーにあった「登録チャンネル」タブが、画面上部のスワイプ式タブに移動する可能性がある点です。加えて「Movies and TV」が上部ナビに統合され、「Explore」はプル操作などで呼び出す形に変わる可能性があるとされています。

出典

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GadgetDrop 編集部

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