GadgetDrop
ウェアラブル注目

Apple Watch Series 11が睡眠時間を分単位で的中——WSJがOura・Fitbit・Whoopと比較検証

GadgetDrop 編集部6
Apple Watch Series 11が睡眠時間を分単位で的中——WSJがOura・Fitbit・Whoopと比較検証

Apple Watch Series 11が、臨床睡眠検査の睡眠時間を分単位で言い当てました。The Wall Street Journal(WSJ)が公開した4機種比較で、Apple Watchが複数の項目で優位に立つ結果が示されています。

WSJが4つのウェアラブルを横並びで比較

WSJのテクノロジーコラムニストであるNicole Nguyen氏が、価格帯や使用形態の異なる4機種を実際に身につけて検証しました。比較対象は次の4機種です。

  • Apple Watch Series 11:$399(約6万2千円)
  • Oura Ring 5:Apple Watchと同程度の価格帯(WSJは「similarly priced」と表記)
  • Fitbit Air:$100(約1万6千円)
  • Whoop MG:センサー本体に加えて$199/年(約3万1千円/年)のサブスクリプションが必要

スマートウォッチ・スマートリング・フィットネスバンド・センサー型と形状もばらけており、健康トラッキング市場の代表的な選択肢が一堂に並んだかたちです。

臨床睡眠検査ではApple Watchが分単位で一致

Nguyen氏は検証の一環として、Stanford Health CareのSleep Medicine Centerで臨床睡眠検査(sleep study)を受けました。ここでApple Watchが最初の優位性を見せた、と9to5Macは伝えています。

Apple Watchは睡眠時間を臨床結果と分単位で一致させ、「6時間52分」という同じ値を記録しました。さらに、睡眠ステージの判定もラボ結果と最も近かったと報告されています。睡眠全体ではFitbit Airが僅差の2位、続いてOuraという順位でした。

睡眠計測で言及された順位(WSJ報道分)

  1. Apple Watch Series 11:時間が分単位で一致、ステージ判定もラボに最も近い
  2. Fitbit Air:Apple Watchに僅差で続く2位
  3. Oura Ring 5:3位

なお、Whoop MGの睡眠順位についてはWSJ記事内で明示的な言及がありません。

心拍・運動トラッキングでもトップ

心拍と運動の精度でもApple Watchがリードしました。記事では、揺れの大きい屋外サイクリングと、ベビーカーを押しながらの落ち着いた散歩という2種類のシーンで検証が行われています。

Nguyen氏は「揺れの大きい屋外サイクリングと、ベビーカーを押しながらの落ち着いた散歩のいずれでも、比較的正確さを保っていたのはApple Watchだけだった」と述べています。Apple Watchはすべてのアクティビティで優れた精度を示したとされ、WhoopもセンサーをBicep(上腕)に装着した場合に限ってApple Watchに並ぶ精度を出せた一方、Fitbit AirとOuraは高活動時(periods of high activity)に精度が落ちたとされています。

$199/年のサブスク不要 — 長期コストで差がつく

記事ではもうひとつ、Apple Watchがデータを引き出すために有料サブスクリプションを必要としない点が指摘されています。Whoopが$199/年のサブスクリプション前提であることと対照的な構図です。本体価格に対する「使い続けるためのコスト」を含めて評価したい読者にとっては重要な観点と言えます。

なお、Apple Watch Series 11は通常価格$399に対し、Amazonで25%引きの$299(約4万6千円)で販売中であることも併せて紹介されています。

Series 11が搭載する高血圧通知とSleep Scoreの裏側

WSJの比較で示された睡眠精度の高さは、Apple Watch Series 11が新たに搭載した健康機能群と密接に関わっています。Appleのニュースルームによれば、Series 11は光学センサーが30日間にわたり血管の反応を解析することで高血圧の兆候を検出するHypertension Detectionを搭載し、10万人超の参加者を対象とした研究と機械学習を用いて開発されています。

Sleep Scoreの設計指針

  • 米国睡眠医学会、全米睡眠財団、世界睡眠学会のガイダンスを参照
  • Apple Heart and Movement Studyで集められた500万夜分のデータでアルゴリズムを学習・検証

加えて、5G対応、より頑丈なカバーガラス、より長いバッテリー寿命、最薄設計が公式に強調されています。臨床値との分単位の一致は、こうした算定基盤の積み上げの上に成り立っているといえます。睡眠精度を単なるセンサー性能ではなく、医学団体のガイダンスと大規模研究データに裏打ちされたアルゴリズム設計の成果として捉えると、WSJ検証での優位性にも納得感が得られます。

Oura Ring 5は40%小型化、価格$399から——3位の評価を覆せるか

WSJの睡眠順位で3位にとどまったOuraは、2026年に大幅刷新を済ませています。CNBCの報道では、Oura Ring 5は2026年5月28日に発表され、6月4日に出荷を開始しました。前世代Ring 4と比べて筐体を40%小型化し、Tom's Guideによれば内蔵LEDは4倍強力、バッテリー寿命も約1日延長されています。

モデル仕上げ価格
Oura Ring 5Silver / Black$399
Oura Ring 5Brushed Silver / Deep Rose / Gold / Stealth$499

ソフトウェア面では、ランニング・サイクリング・筋トレのライブアクティビティ追跡、メノポーズインサイト、ホルモン避妊トラッキングが6月4日から順次展開されています。askvora.comによると、Ouraは2025年9月時点で累計550万個を販売しており、2024年6月の250万個から約2年で倍増している計算です。小型化と機能拡張が、次回ベンチマークで順位を覆す布石となるか注目されます。

Q&A

Q. WSJの比較で、Apple Watch Series 11は具体的にどの項目で1位だったのですか? 睡眠時間(6時間52分、臨床検査と分単位で一致)、睡眠ステージ判定の一致度、心拍と運動トラッキング精度(屋外サイクリングと散歩の両方)で最も高い評価を得ました。

Q. Oura Ring 5は各項目で何位でしたか? 睡眠全体の順位では3位(Apple Watch・Fitbit Airに次ぐ)でした。運動トラッキングでは、高活動時にFitbit Airとともに精度が落ちたとされています。

Q. ランニングコストの違いはどの程度ですか? Apple Watchはデータ閲覧に追加のサブスクリプションを必要としません。一方Whoop MGはセンサーに加えて$199/年(約3万1千円/年)のサブスクリプションが前提となるため、長期利用ではコスト差が拡大します。

出典

ポストLINEで送るはてブ
GD

GadgetDrop 編集部

スマホ・PC・AI・XRなど幅広いテクノロジーを、スペックの行間まで読む視点で解説します。速報から深掘り分析まで、テック選びと業界理解に役立つ情報をお届けしています。