Appleの低価格ヘッドホンブランドBeatsから、未発表のオーバーイヤー型らしき新機がSNSで目撃されました。Beats Solo 4の発売から約2年、Beats Studio Proから約3年が経過する一方、AirPods Max 2は2020年発売の初代と同じ6年前のデザインを踏襲したまま——その対比のなか、Beats側が先に新型デザインを見せる構図となっています。投稿主はFCバルセロナのLamine Yamal選手で、スペイン代表が2026年FIFAワールドカップに向けた米国Chattanooga(チャタヌーガ)でのトレーニングキャンプに合流したことを伝える一連のInstagram写真に、現行のBeatsヘッドホンとは明らかに異なる機種が写り込んでいます。
写り込んだのは「Beats Solo 5」か——Studio Proとも異なる新デザイン
TechRadarが報じたところでは、Yamal選手の投稿には頭部装着の状態だけでなく、バッグに掛けた状態でも新型ヘッドホンが大きく映し出されており、現行のBeats Solo 4やBeats Studio Proのいずれにも該当しないシルエットだといいます。
写真からはこう読み取れます——Solo 4のような硬質なプラスチック多層構造ではなく、より曲線を意識した一体感のあるフォルムを採用しているように見える点、そしてヘッドバンド部分にメッシュ素材が使われている可能性が示唆される点です。これはAirPods Maxシリーズに採用されているメッシュヘッドバンドを彷彿とさせる仕様で、もし採用が事実であれば、本体重量の重さに由来する側圧感や装着時の圧迫感が抑えられ、結果として装着感が軽く感じられる可能性があります。TechRadarはさらに、このデザインがNothing傘下ブランドのCMF Headphone Proにも近いと評しています。
ただしこれはあくまで写真からの推測であり、Beats Solo 5という名称や仕様が公式に確認されたわけではありません。最終製品の仕様や名称は変わる可能性があります。
公式発表は近い?「6年前デザイン」AirPods Max 2との対比
Appleは先ごろAirPods Max 2を投入しましたが、TechRadarのレビューによれば外観デザインは2020年発売の初代AirPods Maxから一切変更されておらず、つまり6年前の意匠を踏襲したままです。同レビューでは、このデザインは発売当初の時点ですでに「やや古臭く見えた」と評されており、Appleが見た目を刷新しなかったことに対して不満を抱く層がいる点にも触れられています。
一方で、より洗練されたフォルムを採用したと見られる新型Beatsは、AirPods Maxシリーズのデザイン刷新を望んでいた層にとってひとつの選択肢になり得ます。Apple傘下に「より安価なヘッドホンブランド」としてBeatsを抱えていることのメリットが、ここで効いてくる構図です。
なお、Beatsは元々オーディオファイル層を主要ターゲットにしていないブランドで、サッカースターを起用したプロモーションが音質志向のユーザーに直接訴求する性質のものではないとTechRadarは指摘しています。
ワールドカップが「事実上のお披露目イベント」になる可能性
Yamal選手のSNS投稿は、有名人にヘッドホンを着けさせる近年の販促手法と類似しているとTechRadarは見ています。同記事では実例として、Sony 1000X The Collexionの発売直前に英国の俳優Damson Idris氏がニューヨーク市街で同モデルを着用した姿が繰り返し撮影されていた件にも触れており、今回のYamal選手の投稿もメーカー側の意図的な露出である可能性が示唆されています。
2026年ワールドカップには48チームが参加するため、他チームの選手たちが同じ新型Beatsを着けて登場する場面が増えれば、大会そのものが正式発表前の認知拡大の舞台になる——TechRadarはそうしたシナリオに触れたうえで、公式発表は比較的近いタイミングで行われそうだと見立てています。
現時点で読者が取るべき行動
今回の情報源は、選手本人のSNS投稿に映り込んだ製品をTechRadarのライターが分析したもので、メーカー公式の発表ではありません。製品名(Beats Solo 5)も確定ではなく、写真からの推測にとどまります。Beatsの直近のオーバーイヤー型は、Solo 4が約2年前、Studio Proが約3年前のリリースで、新型投入のタイミング自体には妥当性があります。
現時点では「Beatsから新型オーバーイヤーが近く登場する可能性が高い」と判断するのが妥当な線です。仕様・価格・名称はいずれも公式発表を待つ必要があります。AirPods Max 2のデザインに不満があるなら、Apple陣営の選択肢として近日中に正式情報が出る可能性があるBeats新型を視野に入れつつ、続報を待つのが現実的な動きと言えます。
<!-- ENRICH:START -->FCC登録で先行判明していた型番「A3577」——Yamal露出の1週間前にすでに痕跡
MacRumorsが2026年5月22日に報じた先行情報によると、Yamal選手のInstagram露出に先立ち、米連邦通信委員会(FCC)のデータベースにApple名義の未発表オーバーイヤー型ヘッドホンが登録されていたことが判明していました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | A3577 |
| 製品種別 | Bluetooth over-ear headphones |
| AirPods Max 2の型番 | A3454(別機種) |
| 技術文書 | 大半が機密扱い |
A3577がA3454と異なる以上、AirPods Max 2の再申請ではあり得ず、新Beatsもしくは更新版Beats Studio Proに該当する可能性が高いとMacRumorsは評しています。FCCを通過済みであることは販売認可面で発売直前段階にあることを示す材料で、Yamal選手への先行配布タイミングともつじつまが合う形になっています。
内部SoCに「H1チップ回帰」の観測——ピンク・USB-Cも写真から確認
9to5Macが写真を分析したところ、Yamal選手の装着機はライトピンクの仕上げで、両側のイヤーカップにBeatsロゴ、充電端子はUSB-Cであることが確認できると伝えています。同メディアはさらに、本機が内部のSoCとしてBeats独自シリコンから離れて、Appleの「H1チップ」を再び採用する可能性にも踏み込んで言及しています。
推測の根拠
近年リリースされたPowerbeats Pro 2でH1チップが既に採用されている前例があり、Beatsブランド内でAppleの既存オーディオ系SoCを使う流れが進んでいる点が引き合いに出されています。仮にH1が搭載されれば、iPhoneとの自動接続やSiri呼び出しなどApple陣営内での連携体験が、現行のBeats Studio Proより一段厚みを増す可能性があります。
<!-- ENRICH:END -->Q&A
Q. 新型Beatsヘッドホンは正式に発表されたのですか? いいえ、正式発表はされていません。FCバルセロナのLamine Yamal選手のInstagram投稿に映り込んだ製品を、TechRadarが現行モデルとは異なる未発表機ではないかと分析したものです。Beats Solo 5という名称も写真からの推測にとどまります。
Q. AirPods Max 2と何が違うのですか? AirPods Max 2は2020年発売の初代から外観デザインが変更されていない一方、今回の新型Beatsとされる製品はより曲線的なフォルムで、メッシュヘッドバンドなど現代的な要素を取り入れているように見えるとTechRadarは分析しています。Beatsはもともとオーディオファイル向けではなく、Apple傘下の「より安価なヘッドホンブランド」として位置付けられている点も両者の性格を分ける要素です。
Q. いつ発売されますか?正式情報はいつ頃出そうですか? 公式な発売日や予約開始時期は明らかにされていません。ただしTechRadarは、2026年FIFAワールドカップに参加する48チームの他選手にも装着が広がれば大会そのものが認知拡大の舞台になり得るとし、公式発表は比較的近いタイミングで行われる可能性があるとしています。価格帯については現時点で具体的な情報は明らかにされておらず、続報を待つ必要があります。
出典
- TechRadar — Irked by AirPods Max 2's 6-year-old design? Apple's cheaper Beats arm has just the thing, as new over-ears are spotted at the FIFA World Cup training camp
- MacRumors — New Apple or Beats Over-Ear Headphones Appear in FCC Database
- 9to5Mac — Upcoming Beats headphones teased by Lamine Yamal: New design, pink colorway