Samsungの最新フラッグシップ「Galaxy S26」シリーズが、発売直後の6週間で前年モデル比2桁の伸びという好スタートを切ったとCounterpointの調査が伝えています。ただし6週目時点ではGalaxy S25の同期間販売に逆転され、勢いの持続を疑問視する声も出ています。
発売6週間で2桁増——前年Galaxy S25を上回るスタート
調査会社Counterpointのデータによれば、Galaxy S26シリーズの発売後6週間の累計販売台数は、前年同期のGalaxy S25シリーズを2桁(double digits)上回ったと報じられています。Samsungのスマートフォン全体の累計販売台数も、Galaxy S25発売初期と比較して伸びたとされています。
主な数字を整理すると、以下の通りです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| Galaxy S26シリーズ累計販売(発売後6週間) | 前年Galaxy S25比 2桁増 |
| 米国・韓国市場 | 2桁成長 |
| 6週目時点での比較 | Galaxy S25が同期間販売で上回る |
Counterpointのアソシエイトディレクター Jan Stryjak氏は、欧州市場でも好調だったと指摘していると伝えられています。具体的にどの要因が欧州での販売を押し上げたかについて、公開情報の範囲では詳細は明らかにされていません。
日本と中国では伸び悩み——具体的な要因は公表されず
すべての市場で順調だったわけではありません。報告によれば、日本と中国ではGalaxy S26シリーズの販売が伸び悩んだとされています。ただし、今回のレポートではこれらの地域で具体的にどの要因が響いたかまでは明らかにされていません。
米国・韓国・欧州での2桁成長と、日本・中国での失速というコントラストが、今回のデータの特徴です。グローバルでの「2桁増」という見出しの数字だけを見ると好調そのものですが、地域別に分解すると景色がやや変わってきます。
6週目時点で失速——アナリストも持続性に疑問
注目すべきは、累計では好調だったGalaxy S26が、6週目時点ではGalaxy S25の同期間販売に追い抜かれたと報じられている点です。つまり、発売直後の勢いは強かったものの、需要のピークを比較的早く越えてしまった可能性があります。
Counterpointのリサーチアナリスト Sujeong Lim氏は、Galaxy S26シリーズが今後も初期の勢いを維持できるかどうかについて懸念を示していると報じられています。ローンチ直後の予約需要・買い替え需要が一巡したあとの動向が焦点となります。今後の四半期データは、Galaxy S26が真の意味で前年を超えるシリーズになるかを判断する重要な材料となりそうです。
Galaxy S26 Ultraの差別化ポイント——Privacy Displayと60W充電
販売動向の背景には、Galaxy S26 Ultraに搭載された複数の新機軸があります。Galaxy S26 Ultraは、スマートフォンとして世界で初めて、特定の角度からの画面の視認性を低下させる「Privacy Display」と呼ばれるハードウェアレベルの新技術を導入しています。この技術はパネル製造段階で偏光を選択的に適用する仕組みで、ソフトウェアでオン・オフを切り替えられます。
ハード面の主なアップグレードは以下の通りです。
- S26 Ultraは60Wの有線充電に対応し、Galaxyスマートフォン史上最速の有線充電速度となっています
- メインカメラの絞りはf/1.7からf/1.4へ、5倍望遠もf/3.4からf/2.9へと拡大しています
- 2世代続いたチタンフレームから、2026年モデルではアルミニウムへ回帰しています
- 寸法は163.6×78.1×7.9mm、重量214gで、S25 Ultra(8.2mm・218g)より軽量化されています
非Ultraモデルは値上げされた一方、Ultraは前モデルと同じ1,299ドルからの価格を維持しています。
2026年Q1のスマホ市場全体——メモリ高騰と競合の影
Galaxy S26シリーズの販売動向は、世界市場全体の逆風と切り離せません。Counterpointによれば、2026年第1四半期の世界スマートフォン出荷台数は前年同期比で6%減少し、DRAMとNANDメモリのコスト高騰がサプライチェーンを直撃しています。
| 調査会社 | Q1 2026首位 | Samsungの状況 |
|---|---|---|
| Counterpoint: Apple 21%、Samsung 20% | Apple | 前年比6%減。Galaxy S26シリーズの発売遅延とエントリー帯の不振が要因 |
| Omdia: Samsung 22%、6,540万台 | Samsung | 前年比8%増 |
調査会社ごとに首位が分かれる珍しい状況です。Omdiaは、メモリチップ価格の上昇により2026年後半は市場が縮小し、今後2年間のスマホメーカーの収益性に影響が及ぶと予想しています。一方でトップ5以外の小規模ブランドは健闘しており、GoogleとNothingは2026年1〜3月にそれぞれ14%、25%の成長を記録しています。Galaxy S26の失速懸念は、こうした市場全体の構造変化のなかで読み解く必要があります。
Q&A
Q. Galaxy S26シリーズはGalaxy S25よりどれくらい売れているのですか? 発売後6週間の累計販売台数で、Galaxy S26シリーズはGalaxy S25シリーズを2桁(double digits)上回ったとCounterpointが報告しています。
Q. すべての国で売れているのですか? いいえ。米国・韓国では2桁成長、欧州でも好調だったとされていますが、日本と中国では苦戦しています。地域差が大きいのが今回のデータの特徴です。
Q. 今後も好調が続く見込みですか? 不透明です。6週目時点ではGalaxy S25の同期間販売がGalaxy S26を上回ったと報じられており、Counterpointのアナリストも初期の勢いを維持できるかに懸念を示しています。次の四半期データが持続性を見極めるカギとなります。
出典
- Android Authority — Galaxy S26 sales are up by double digits, but those numbers are cooling off quickly
- Wikipedia — Samsung Galaxy S26
- Sammy Fans — Samsung Galaxy S26 Ultra: Everything you need to know