現状のGeminiオーバーレイは、起動すると対話が終わるまで画面を占有してしまい、途中で他のアプリに切り替えにくいという不便さがあります。この使い勝手を一変させる可能性のある変更が、Google appの最新ビルド解析から見つかったと報じられています。長文の要約をGeminiに投げたまま別アプリで作業を続ける——そんな使い方が現実味を帯びてきます。Android Authorityが、Google appバージョン17.30.26.sa.arm64に含まれる未公開機能を解析した情報として伝えています。なお、APK解析はアプリ内の作業中コードから将来の機能を推測する手法であり、最終的な実装内容や提供可否は変わる可能性がある点には注意が必要です。
「Minimize Gemini」ボタンの追加が確認
Android版のGeminiは、電源ボタン長押しやホットワードで画面上にオーバーレイとして起動します。ただし現状ではオーバーレイを最小化する手段がなく、対話が終わるまでその画面に拘束される仕様です。会話も毎回まっさらな状態から始まる点が、頻繁にGeminiを使うユーザーにとっての不便さとなっていました。
Android Authorityによると、過去にもオーバーレイをフローティングボタンに最小化してバックグラウンドでGeminiを動作させ続ける機能が一度確認されていましたが、現時点でも一般向けに展開されていません。今回新たに発見されたのは、その流れを引き継ぐ「Minimize Gemini」という専用ボタンだとされています。会話中も常に表示され続け、ユーザーが任意のタイミングで最小化できるようになる可能性が示唆されています。
最小化ボタンはいつでも押せる——旧仕様との決定的な違い
未公開コードから読み取れる改善点は、以下の2点と報じられています。
- 発見性の向上: 旧仕様では最小化機能が存在しても、UI上でその存在が明示されていませんでした。専用ボタンの追加により、機能の存在がユーザーに伝わりやすくなる可能性があります。
- タイミング制限の撤廃: 旧仕様では「Geminiがリクエストを処理している間」のみ最小化が可能でしたが、新仕様では会話中の任意のタイミングで最小化できるとみられます。
これにより、Geminiに長めの要約や調べ物を投げてから別のアプリを開く、といった使い方が自然になる可能性があります。
これまでの流れと今回の発見
- 過去: Android Authorityが、オーバーレイをフローティングボタンに最小化する機能を一度確認。しかし一般展開には至らず。
- 今回: Google app バージョン17.30.26.sa.arm64の解析で、専用の「Minimize Gemini」ボタンを発見したと報じられている。常時表示・任意タイミング最小化が可能になる兆候。
アカウント切替UIも刷新の動き
同じ解析では、Google appとGemini appのアカウント切替UIにも変更が見つかっていると報じられています。従来はプロフィール写真が画面上部に大きく表示され、「Switch account」が別メニュー項目として並んでいましたが、新UIではこれらを1行にまとめた、よりコンパクトで画面を有効に使うデザインに変わるとされています。
一般提供時期は不明——APK解析の限界に注意
Android Authorityによれば、これらの変更が実際に一般公開されるかどうか、また展開時期については現時点で明らかにされていません。完成度は高そうだとの観測も同メディアから示されているものの、APK解析はあくまでアプリ内の作業中コードから将来の機能を推測する手法であり、こうした機能が公開リリースに至らない可能性もあると報じられています。また、最終的なUIや挙動が今回確認されたものから変わる可能性も否定できないとされています。
Android Authorityは現時点ではリーク段階の情報として位置づけており、続報を待つのが妥当と読めます。特に最小化機能は過去にも一度発見されながら未だ正式展開に至っていない経緯があり、今回の専用ボタン追加もそのまま製品版に反映されるとは限らないと伝えられています。
バックグラウンド処理と通知連携——過去に確認された関連機能の詳細
過去にコードから発見された関連機能では、最小化されたGeminiは単にUIが畳まれるだけではなく、実際にリクエスト処理をバックグラウンドで継続する設計とされています。具体的な挙動は次の通りです。
- オーバーレイをフローティングボタン(FAB)化すると、Geminiは裏側で処理を続け、結果が用意できた段階で通知が届きます
- 通知またはフローティングボタンをタップすると、回答が表示されている会話地点にそのままオーバーレイが復帰します
BigGo Newsは2025年12月24日時点で、この機能がベータコード内に隠された状態にあり、一般公開時期は未発表だと伝えています。最小化中もユーザーへの結果到達手段が確保されている点が、単なるUI上の畳み込みとは異なる重要な違いです。マルチタスク時にGeminiの応答を取りこぼさない導線が、専用ボタンの追加と組み合わさることで初めて実用的なバックグラウンド利用が成立する形になっています。
I/O 2026で示されたGeminiアプリ全体の刷新方針
オーバーレイ単体の改善と並行して、Geminiアプリそのものも大きな転換期を迎えています。9to5GoogleはGoogle I/O 2026の発表として、Geminiアプリに「Neural Expressive」と呼ばれる新デザイン言語が導入され、Android・iOS・Webへ展開が始まっていると報じています。
モバイル新インターフェースと料金体系の変更点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Android Halo | モバイル向け新インターフェース。Gemini Sparkエージェントのライブ更新やタスク進捗を表示 |
| compute-used モデル | 1日あたりのプロンプト上限から、プロンプトの複雑さや利用機能を考慮する方式へ移行 |
| 上限リセット | 5時間ごとにリセットされる仕組みに変更 |
オーバーレイの最小化ボタンが「会話の継続性」を担うのに対し、アプリ本体側ではエージェント常駐型の利用と利用量ベースの課金へと舵が切られている形です。日常的にGeminiへ作業を委ねる前提でのUI・課金設計へと、足並みを揃えて進化が進んでいる構図が読み取れます。
Q&A
Q. この機能はいつから使えますか? 展開時期は公表されていません。APK解析で見つかった未公開コードの段階であり、一般提供されるかどうかも未確定だと報じられています。
Q. 現行のGeminiオーバーレイでマルチタスクする回避策はありますか? 公開情報の範囲では、Android版Geminiのオーバーレイには現時点で最小化手段がなく、対話が終わるまで画面が占有される仕様と報じられています。回避策の詳細は明らかにされていません。
Q. 最小化したGeminiはバックグラウンドで動き続けますか? Android Authorityによると、過去に確認された関連機能では最小化したGeminiがバックグラウンドで処理を続ける挙動が示されていたとされています。今回の新ボタンも同様の仕組みを引き継ぐ可能性がありますが、現時点では明らかにされていません。
出典
- Android Authority — Gemini could soon get a lot better for multitaskers
- Android Police — Google is fixing the Gemini overlay's biggest annoyance
- 9to5Google — Gemini app rolling out 'Neural Expressive' redesign, 3.5 Flash, 24/7 Spark agent, & Daily Brief