PDFや音声メモ、スクリーンショットを、アプリを行き来せずにそのままGemini Notebooksへ送れる——そんな日常の手間を一段減らす変化が近づいているかもしれません。GoogleがGemini Notebooksへのファイル追加を、Androidの共有シート(share sheet)経由で直接行えるようにする作業を進めている兆候があると、Android Authorityが報じています。Google appのバージョン「17.32.26.sa.arm64」のAPK解析でその下地が確認されたとされていますが、APKティアダウンに基づく情報のため、最終製品の仕様や提供有無は変わる可能性があります。
ビフォーアフター:何が変わるのか
これまでGemini Notebooksにファイルを追加するには、いったんGeminiアプリを開いてNotebookに入り、そこからファイルを取り込む必要がありました。共有シートに対応すれば、ブラウザで開いた論文PDFや録音アプリの音声メモ、撮ったばかりのスクリーンショットを、各アプリの「共有」メニューから直接送れるようになります。NotebookLM単体ではすでにAndroidの共有シートから他アプリのコンテンツを直接追加できますが、Gemini Notebooks側にはこれまで同等の経路がありませんでした。今回の変更は、その差を埋めるものと位置付けられます。
NotebookLMと同じ操作感をGemini側にも
Gemini Notebooksは、ソースファイルをまとめてAIに参照させるNotebookLM由来の仕組みをGeminiに取り込んだ機能です。Android Authorityで記事を執筆したStephen Schenck氏によれば、今回見つかった未公開コードはこの差を埋めるためのもので、Geminiでも同様の追加導線を整備する狙いがあるとの見方が示されています。
解析で見えた挙動:最大の注目点は「対応ファイル形式」
APK解析で確認されたとされる挙動のうち、ユーザー体験に直結する最大のポイントは対応ファイル形式の広さです。Android Authorityによると、対応が想定されているのは画像・音声・動画・PDF・TXTファイル・その他ドキュメント・ZIPアーカイブとされ、すべての形式で必ず表示されるとは限らない可能性も指摘されています。
次に重要なのが保存先の選び方です。共有後に既存のNotebook一覧から保存先を選ぶか、新規Notebookを作成できる挙動が確認されたと報じられています。さらに以下の補助的な要素もあります。
- システムの共有シートに「Gemini Notebooks」が選択肢として登場する基盤が組み込まれている
- アップロードの進捗が表示される
- Android Authorityによると、個別のNotebookへの直接リンクを共有シートに並べる動きも確認されていると報じられている
正式提供はいつ?Googleはまだ沈黙
この情報はAPKティアダウン(アプリの未公開コードを解析した情報)に基づくものです。Android Authorityも記事内で明示しているとおり、作業中のコードから予測される機能が、必ずしも一般公開に至るとは限りません。
リリース時期についてGoogleからの公表はなく、いつ正式提供されるかは明らかになっていません。ただしSchenck氏は作業がかなり進んでいるように見えると評しており、提供開始までそれほど長く待たされない可能性もあるとの見方が示されています。リーク段階の情報のため、「Gemini Notebooksの利便性が一段上がる可能性がある」と捉え、続報を待つのが妥当です。
Q&A
Q. いま自分のスマホで試せますか? Google appのバージョン「17.32.26.sa.arm64」に下地は含まれているとされますが、ユーザー側のUIには表示されていません。実際に使えるようになるのは今後のサーバー側有効化または別アップデート以降になる見込みです。
Q. iOS版Geminiでも同じことができるようになりますか? 今回確認された変更はAndroidのGoogle appに限った内容で、iOS版や他プラットフォームへの展開については公表されていません。なお、ベースとなったNotebookLMはiOS向けアプリも提供されているため、将来的にiOS側へ広がる余地はありますが、現段階で確証はありません。
出典
- Android Authority — Google wants you using Gemini Notebooks, and will make adding new files a breeze