「サッカーのフォーメーションの違いを、図を触りながら理解する」——そんな検索体験が、まもなく無料で誰でも使えるようになりそうです。GoogleはSearch内の「AI Mode」で提供してきた「interactive images(インタラクティブな図表/インタラクティブ画像)」機能を、近い将来、Searchユーザーへ無料で開放する計画を明らかにしました。Android Authorityによれば、現状この機能は「AI Mode Pro」「AI Mode Ultra」の加入者向けに提供されていると伝えられており、近く一般のSearchユーザーにも広がる見込みです。
Geminiで鍛えた視覚生成が、検索に降りてくる
Android Authorityが紹介しているGoogleのブログ記事によると、AI Modeに質問を投げると、その内容に応じたインタラクティブな「interactive images(図表)」を自動生成できるようになります。同記事が紹介しているGoogleの例は「サッカーのフォーメーションの違い」を尋ねるケースで、AI Modeが生成した図をユーザー自身が操作しながら、各フォーメーションでの選手の動きを直感的に確かめられる仕組みです。図の下には掘り下げ用の追加情報も提示されるため、視覚と説明を行き来しながら学習を進められると報じられています。
子どもに宿題のしくみを説明する場面、新しい趣味のルールを覚える場面、仕事で初めて触れる概念をざっと押さえたい場面——文字だけの回答よりも、触れる図のほうが速く飲み込める用途は身近に多くあります。教育系・解説系の検索体験を一段引き上げるアップデートになりそうです。
土台はGeminiの「インタラクティブ画像(interactive images)」
この機能はまったくの新規ではありません。Googleはこれまでに、Gemini向けへ「interactive images(インタラクティブ画像)」機能を投入し、その後インタラクティブなシミュレーションやモデル表示へと体験を広げてきたと報じられています。今回はその系譜にある「interactive images」を、Geminiアプリではなく検索(Search)側のAI Modeに取り込む形になります。なお、Gemini側でこの機能が投入された具体的な時期について、公開された情報の範囲では明示されていません。
Geminiで磨かれてきた「interactive images」のノウハウが、より日常的な入り口である検索に統合される動きと言えそうです。
「Pro/Ultra向け」から無料へ——近く全Searchユーザーに開放見込み
Android Authorityによれば、現時点でこの「interactive images」は「AI Mode Pro」「AI Mode Ultra」の加入者向けに提供されていると伝えられていますが、Googleはこの状況が長くは続かないとしています。同社の説明では、機能は「ごく近い将来(in the very near future)」に全Searchユーザーへ広がり、しかも無料で提供される見通しです。具体的な提供開始日、対象地域、日本を含む各国での展開時期については現時点で明らかにされていません。
先行プラン向け公開から無料層への開放はAI機能の典型的な配布パターンですが、検索体験の差分そのものが無料で広がる点には注目が集まります。サッカーのフォーメーションのように「動かして初めて分かる」題材を扱う読者にとっては、自分のアカウントで使えるようになるタイミングを押さえておきたいアップデートです。
検索の「生成UI」全体が夏に無料開放——図表だけにとどまらない広がり
無料開放の対象は単独の図表機能にとどまりません。Searchは質問内容に応じて対話型ビジュアル、テーブル、グラフ、シミュレーションといった部品をリアルタイムに組み立てる「カスタムレイアウト」機能を備えており、この夏に全Searchユーザーへ無料で提供されると説明されています。さらに、進捗を継続的に追えるダッシュボードやトラッカーを「ミニアプリ」のように構築できる仕組みも案内されています。
- カスタムレイアウト:質問に応じて部品を動的に組み立て
- ダッシュボード/トラッカー:再訪して進捗を更新可能
- 2026 World Cup向け:戦術やフォーメーションを分解する対話型ビジュアルがGeminiに追加
- 基盤モデル:AI Modeのデフォルトが Gemini 3.5 Flash へ更新
触れる図表は大きな流れの一部であり、検索体験そのものが動的に組み上がるUIへと拡張されつつあります。World Cup関連の対話型ビジュアルはGemini側に追加されると伝えられており、視聴やリサーチの導線が広がっていく見通しです。
デフォルトモデル刷新と有料プラン構成——上位層の位置づけ
AI Modeのデフォルトモデルが Gemini 3.5 Flash へ更新される一方、有料プラン側の価格と構成も整理されています。各プランの料金は以下の通りです。
| プラン | 月額 |
|---|---|
| Google AI Plus | 7.99ドル |
| Google AI Pro | 19.99ドル |
| Google AI Ultra | 99.99ドルから |
Ultraは100ドル版と200ドル版の2構成となり、200ドル版は従来の250ドルから値下げされています。100ドル版には24時間稼働のAIエージェント「Gemini Spark」が含まれ、全有料プランには Gemini Omni と Gemini 3.5 Flash が搭載されています。
「Pro/Ultra限定」とされてきた対話型図表が無料層に開放されるなか、Ultra側ではエージェント機能や2構成化といった独自の輪郭が形作られています。
Q&A
Q. 今すでにPro/Ultraを契約しているユーザーには何が変わりますか? 機能そのものは引き続き利用できると見られますが、無料開放後は「Pro/Ultra向けの先行優位性」が薄れる形になります。差分の整理は今後Googleからの追加発表を待つ必要があります。
Q. どんな質問で活きる機能ですか? 報じられている例はサッカーのフォーメーション解説ですが、構造や動きを伴うテーマ——スポーツ戦術、仕組みの解説、ステップで進む概念学習など、文字よりも「触れる図」が効く検索クエリ全般で効果を発揮しやすい設計と紹介されています。