Google TVデバイスのユーザーを対象としたアンケートでは、実に**47%**が「動作の遅さ・レスポンスの悪さ」を経験していると回答しています。Android Authorityは、開発者設定の「バックグラウンドプロセス制限」をわずか1か所変更するだけで、こうした問題が大幅に改善できる可能性があると報告しています。
回答者の47%が「遅すぎる」と回答——Google TVの隠れた設定で改善できる
Android Authorityが実施したアンケート(78票)によると、Google TVデバイスで報告されている問題の内訳は以下のとおりです。
- 動作の遅さ・レスポンスの悪さ:47%
- アプリのフリーズ・クラッシュ:12%
- 電源が正しく入らない:6%
- 上記すべて:15%
Android AuthorityはXiaomi製のGoogle TVボックスを使用していましたが、過去2か月ほどで状況が悪化。アプリが頻繁にクラッシュするようになり、テレビは起動するのにGoogle TVボックスが正常に立ち上がらないという不具合も繰り返し発生。アプリ切り替え時のラグも増え、以前はほとんど必要なかった再起動が頻繁に必要になったといいます。
原因として特定したのが、バックグラウンドで動作し続けるアプリの多さです。SpotifyのようなアプリはユーザーがUIから閉じられますが、YouTubeはリモコンの「戻る」ボタンをいくら押しても正常に終了できないケースがあり、知らないうちにプロセスが積み重なっていたとのことです。つまり、プロセスが際限なく蓄積される→RAMが枯渇→クラッシュという流れが繰り返されていたと考えられます。
「最大2プロセス」への制限でRAM枯渇を防ぐ——設定変更手順
改善のカギとなったのは、開発者設定の「バックグラウンドプロセス制限」を変更することです。手順は以下のとおりです。
① 開発者モードを有効化する 「設定」→「システム」→「端末情報」と進み、「Android TV OS Build」の項目を選択した状態でリモコンの決定ボタンを7回押します。開発者モードが有効になった旨のメッセージが表示されれば完了です(手順はデバイスによって若干異なる場合があります)。
② バックグラウンドプロセス制限を変更する 「システム」メニューに戻り、「開発者向けオプション」を選択。「バックグラウンドプロセスの上限」という項目を探し、デフォルトの「標準の上限」から「最大2プロセス」」に変更します。
⚠️ 重要な注意点 開発者モード自体は再起動後も維持されますが、電源プラグを抜いて再起動した場合はプロセス制限の設定が初期化されます。その際は再度「最大2プロセス」に設定し直す必要があります。
設定変更後、アプリクラッシュが停止——ただし全問題が解決したわけではない
この設定変更後、数週間にわたって動作を確認したところ、アプリのクラッシュはほぼ発生しなくなり、UIのフリーズも解消されたとAndroid Authorityは報告しています。
以前は何度再起動しても改善しなかったPrime Videoのストリーミング停止問題も、現在は一度アプリを再起動するだけで即座に復旧できるようになったといいます。テレビは起動するのにGoogle TVボックスが立ち上がらない不具合も、設定変更後は1回しか発生しておらず、リモコンで電源を入れ直すだけで解決したとのことです。
ただし、Android Authorityはすべての問題が解決したわけではないとも述べています。一部のボタン操作でのラグは依然として残っており、今後GeminiがGoogle TVの古いデバイスに展開された場合、システムパフォーマンスへの影響が懸念されると指摘しています。また、不要なアプリを削除してシステムの負荷をさらに軽減することも次のステップとして検討しているとのことです。
Google TVプラットフォーム全体としての改善も必要だとAndroid Authorityは述べており、今回の設定変更はあくまで現状での対処策という位置づけです。
Google TVデバイスの動作が最近不安定になってきたと感じている方は、まずこの設定を試してみる価値があります。ただし開発者向けオプションの変更であるため、他の項目には不用意に触れないよう注意してください。
Q&A
Q. この設定変更はどのGoogle TVデバイスでも使えますか? 開発者向けオプション自体はAndroid TVベースのGoogle TVデバイスに共通して存在しますが、開発者モードの有効化手順(設定メニューの場所など)はデバイスによって異なる場合があります。Android Authorityが確認したのはXiaomi製のGoogle TVボックスでの手順です。
Q. 電源を切るたびに設定し直す必要があるのですか? 開発者モード自体は再起動後も維持されます。ただし、電源プラグを抜いて完全に電源を落とした場合は、バックグラウンドプロセスの上限設定が初期化されるため、再度「最大2プロセス」に設定し直す必要があります。
Q. バックグラウンドプロセスを2つに制限すると、使い勝手に影響はありますか? Android Authorityによると、設定変更後に不安定になることを覚悟していたものの、実際には数週間にわたって問題なく使用できたと報告しています。
出典
- Android Authority — My Google TV kept crashing and lagging — until I changed one hidden setting