コイン型リチウム電池が子どもの喉に詰まると、わずか2時間で致命的な状態になりうる——そのリスクに対し、ついに電池メーカー側から直接的な安全機能を持つ製品が登場しました。Energizerが新シリーズ「Energizer Ultimate Child Shield」を発表し、AirTagが使用するCR2032を含むラインナップをAmazonで販売開始しています。
電池が2時間で致命的になる理由——規制当局が4年前から警告していたこと
AirTagのバッテリーコンパートメントをめぐる安全性の問題は、2021年にはすでに規制当局から警告が出ていました。オーストラリアの消費者保護機関ACCCは、「AirTagのバッテリーコンパートメントは幼い子どもがアクセスできる可能性があり、ボタン電池を簡単に取り出せる」と指摘。さらに、「蓋が常に完全に閉まるわけではなく、閉じる際に鳴る音が、実際には閉まっていない場合でも閉まったと誤認させる可能性がある」とも述べています。
コイン型リチウム電池の誤飲が危険な理由は、その形状だけではありません。キャンディに似たサイズと形状のため、子どもが口に入れてしまうケースは珍しくありません。電池が子どもの喉に詰まって液漏れした場合、リチウムが壊滅的な出血を引き起こす可能性があり、わずか2時間で致命的な状態になりうるとされています。
Appleはこれまでの対応として、バッテリーコンパートメントの内側・パッケージ・「探す」アプリに警告マークと注意書きを追加しています。
Energizer「Ultimate Child Shield」の3つの安全機能
今回Energizerが発表した「Ultimate Child Shield」シリーズは、誤飲時の食道熱傷リスクを完全に排除すると同社は述べています。同社は「世界で唯一、誤飲時の食道熱傷を防ぐコイン型リチウム電池」と位置づけており、「ノーバーン技術が食道熱傷のリスクをなくす」と説明しています。
製品に搭載された安全機能は以下の3点です。
- 子ども向け開封抵抗パッケージ — 子どもが簡単に開けられない設計のパッケージ
- 無毒の苦味コーティング — 口に入れた際に子どもが自然に吐き出すよう促す
- 口腔内を青く染めるコーティング — 数秒以内に口の中が青く変色し、保護者や周囲の大人が誤飲に気づけるよう設計
なお、発売に際して公開された動画では、新シリーズ登場以前にコイン型電池を誤飲した子どもの事例が紹介されています。
次の電池交換で何が変わるか
「Ultimate Child Shield」シリーズはAirTagが使用するCR2032型番をカバーしています。小さな子どもがいる家庭でAirTagを使っている場合、次回の電池交換時にこのシリーズへ切り替えることで、誤飲リスクへの備えを強化できる可能性があります。
現時点でAmazonでの購入が可能とされています。
Q&A
Q. Energizer「Ultimate Child Shield」はAirTagに使えますか? はい、AirTagが使用するCR2032型番が「Ultimate Child Shield」シリーズに含まれています。Amazonで購入可能とされています。
Q. 従来のCR2032電池と何が違うのですか? 通常のCR2032と異なり、誤飲時の食道熱傷リスクを排除する独自のノーバーン技術に加え、苦味コーティング、口腔内を青く染めるコーティング、子ども向け開封抵抗パッケージの3つの安全機能が追加されています。Energizerはこの技術を「世界唯一」と説明しています。
Q. Appleはこの問題にどう対応してきましたか? Appleはバッテリーコンパートメントの内側・製品パッケージ・「探す」アプリに警告マークと注意書きを追加する対応を取っています。ただし、バッテリーコンパートメント自体の構造的な変更については、今回のソース記事では言及されていません。