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CPU・GPUリーク注目

Intel「Core 9 273PQE」が4年前のi9-13900Kに勝てずか——12 P-Coreでもゲーミングで頭打ちと報告

GadgetDrop 編集部7
Intel「Core 9 273PQE」が4年前のi9-13900Kに勝てずか——12 P-Coreでもゲーミングで頭打ちと報告

P-Coreを4基増やしても、4年前のCPUに勝てなかった——。 Intelの「Bartlett Lake」世代の最上位とされる12 P-Core CPU「Core 9 273PQE」が、約4年前の8 P-Core+16 E-Core構成「Core i9-13900K」を約15タイトルのゲームでほぼ上回れなかったと、PC Games Hardwareがベンチマーク結果を公開したと伝えられています。Wccftechがこれを引用するかたちで報じています。

結論を先に言えば、現時点で13900Kを所有しているゲーマーや自作PCユーザーが、ゲーミング目的で273PQEへ乗り換える理由は乏しいといえます。Bartlett Lakeは組み込み市場向けに位置付けられているとの報道とも整合しており、コンシューマーの選択肢としては次世代待ちが妥当という見方ができます。

約15ゲームでほぼ互角——12 P-Coreでも勝てず

PC Games HardwareはZ790マザーボードを用いた構成にCore 9 273PQEを搭載し、Core i9-13900Kと十数タイトル以上で比較したと伝えています。GPUはGeForce RTX 5090を共通で使用。動作クロックは273PQEで約5.30GHzまで引き上げられたとされていますが、公式仕様では最大5.9GHzまでブーストが可能とされており、テスト環境ではこの最大値には届かなかったとされています。i9-13900Kのほうが最大ブーストにより近い状態で動作していたという点も指摘されています。

結果として、12 P-Coreの273PQEは多くのゲームで13900Kに対して目立った優位を得られず、一部のタイトルでのみ差が生じたという内容です。8 P-Core+16 E-Coreという異なる構成と比べても、ゲーミング負荷ではP-Coreの追加分が活かしにくい結果となりました。

Z790流用・5.3GHz止まり——条件は完全公平ではない

ベンチマーク結果を読み解くうえで、いくつかの前提条件が示されています。

  • プラットフォーム(マザーボード)や使用BIOSのバージョンが両CPUで完全に同条件ではない
  • Core 9 273PQEはゲーミング向けの最適化が13900Kほど進んでいない可能性がある
  • 動作クロックも273PQEは公式最大ブーストの5.9GHzには到達せず、約5.30GHzにとどまっている

「12 P-CoreがP-Core数の少ない設計に勝てない」と単純化するのではなく、Bartlett Lake向けプラットフォームの成熟度や、ゲーム側がP-Coreスケーリングを十分に活かす設計になっていない点も背景として示されています。

なぜ8 P-Coreで十分なのか——12 vs 8の直接対決が示したこと

今回の検証は、12基のP-Coreと8基のP-Coreがゲーミング負荷で直接ぶつかった結果、追加された4基のP-Coreが目に見えるフレームレート向上に寄与しなかったことを示しています。13900KのE-Core群はゲーミングではほぼ寄与しないとされる一方で、273PQEの追加分のP-Coreも同様に活かしきれていない、というのが今回の見立てです。

Wccftechは、PC Games Hardwareの今回のベンチマーク結果について「ゲーミング負荷では8基を超えるPerformance Coreが最適なパフォーマンスのために必須ではない」点を裏付けるものだと報じています。Wccftechは、これがIntelが10 P-Coreや12 P-Core構成を一般コンシューマー向けに展開しなかった理由とも整合する可能性があると指摘しています。Bartlett LakeはEmbedded(組み込み)向けに位置付けられ、コンシューマー帯はRaptor Lake / Raptor Lake Refreshで引き続きカバーされる構図と伝えられています。

リーク・ベンチ情報の前に押さえたい3つの留保

今回の情報はIntelの公式発表ではなく、第三者によるベンチマーク検証を基にした報告という点に注意が必要です。BIOSやドライバの成熟度、サンプル個体差、ゲームタイトル選定など、複数の要因に左右される結果である点には留意すべきです。とくに273PQEは公式最大ブースト5.9GHzに対し、今回の検証では約5.30GHzにとどまっており、フルポテンシャルでの測定とは言えません。

現時点では、「Bartlett LakeのP-Core増加分はゲームでは活かしにくい可能性が高い」と捉え、続報や追加検証を待つのが妥当です。ゲーミング用途での飛躍的な性能向上を期待する材料は、公開情報の範囲では限定的と言えます。

Bartlett Lakeラインナップ全体像——3階層TDPと11 SKU構成

IntelはEmbedded World 2026でBartlett Lake 12PファミリーをCore Series 2ブランドとして正式投入しました。コンシューマー向けではなく、ラインナップは8/10/12コアの3階層TDPで構成され、合計11 SKUがそろっています。フラッグシップのCore 9 273PQEはIntel 7プロセスで製造され、2026年Q1に発表、MSRPは$589とされています。

SKU最大ブーストTDP
Core 9 273PQE5.9 GHz125W
Core 9 273PE5.7 GHz65W
Core 9 273PTE5.5 GHz45W

ベンチマーク面では、Core 9 273PQEはPassMarkでSingle-thread 4,655、Multi-thread 45,427を記録しています。i7-14700Kとの比較ではシングルスレッドで+4%、マルチスレッドで-12%という結果になっており、純粋なコア数の優位がマルチスレッド性能に直結していない構図が見えています。

産業・組み込み向けに最適化された機能群——同期処理とメモリ仕様

Bartlett LakeはWindows向けのLong-Term Servicing Channelサポートを備え、長期稼働環境での信頼性を確保しています。さらにTime Coordinated Computing(TCC)およびTime-Sensitive Networking(TSN)に対応しており、工場ロボット、自律プラットフォーム、5Gエッジノードといった同期処理を求める分野に最適化されています。

メモリ・グラフィック仕様

  • 最大192GBのメモリ容量に対応
  • DDR5-5600をサポート
  • ECCメモリ対応で信頼性を確保
  • UHD Graphics 770を統合

Intelの公称値では、65W TDPのCore 9 273PEはAMD Ryzen 7 9700Xに対しPCIe最大レイテンシを最大4.4倍低減し、決定論的応答を2.5倍改善するとされています。なおIntelはTom's Hardwareに対し、コンシューマー版投入の計画はないと回答しており、組み込み・産業領域に絞った展開方針が明確に示されています。

Q&A

Q. Core 9 273PQEは一般ユーザーが購入できるのですか? Bartlett LakeはEmbedded(組み込み)向けに位置付けられていると伝えられており、コンシューマー帯はRaptor Lake / Raptor Lake Refreshで引き続きカバーされる構図とされています。一般コンシューマー向けのアップグレード対象としては想定されていない可能性が指摘されており、流通や入手性についての詳細は現時点では明らかにされていません。

Q. 「組み込み向け(Embedded)」とは具体的に何を指すのですか? 今回の報道の文脈では、コンシューマー向け(一般の自作PC・ゲーミングPC市場)と対比される業務用途のセグメントを指すとされています。Wccftechは、Intelが10 P-Coreや12 P-Core構成のCPUをコンシューマー帯に投入せず、Bartlett Lakeをこの組み込み市場向けに位置付けた背景について、今回のようなゲーミング性能の傾向が関係している可能性があると報じています。

出典

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