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発売わずか数週間で全9人解雇——Luna Abyss開発Kwalee Labs、CEO本人もレイオフ対象に

GadgetDrop 編集部6
発売わずか数週間で全9人解雇——Luna Abyss開発Kwalee Labs、CEO本人もレイオフ対象に

9人、8/10、発売からわずか数週間、リブランドから約1年——バレットヘル系一人称シューター「Luna Abyss」を開発したKwalee Labsで、CEOを含むチーム全員9人がレイオフされたことが明らかになりました。CEOのHollie Emery氏が自身のLinkedInで公表し、Game Informerが最初に報じ、Wccftechが追って伝えています。Luna Abyssは2026年5月21日に発売されたばかりで、Wccftechのレビューで8/10という高評価を得ていた作品です。

全9人が解雇、CEO本人もリストに

Emery氏の投稿によれば、影響を受けたのは合計9人で、Emery氏自身もそのリストに含まれているとWccftechは伝えています。Emery氏はLinkedIn上で、レイオフ対象となったメンバー9人全員のプロフィールを列挙し、彼らが現時点で求職可能であることを示しました。

レイオフの具体的な理由には触れず、今回の決定について「completely outside of our control(完全に私たちのコントロール外)」だったとだけ説明されています。Wccftechは親会社のKwaleeにコメントを求めましたが、記事公開時点で返答は得られていません。

Luna Abyssは8/10の高評価作、レベルデザインとアートを称賛

Luna Abyssは2026年5月21日にPCとコンソール向けに発売された高速バレットヘル系FPSで、Wccftechのレビューでは10点満点中8点(8/10)のスコアを獲得しました。レビューを担当したDavid Carcasole氏は、レベルデザインとアートスタイルを高く評価しています。

Emery氏はLinkedInで、Luna Abyssが業界やジャーナリストから受け取った支持についてこう述べています。

「Luna Abyssが業界の人々やメディアから受けた愛とサポートに、私たちは感激しています。道中には多くの課題がありましたが、これは私たちのキャリアのハイライトであり、ようやく日の目を見ることができたことを本当に誇りに思っています」

その上で「昨日付で、チーム全員が解雇となりました。完全に私たちのコントロール外の決定です。その結果、本日からチーム全員が求職可能な状態です」と続けました。チームにとってLuna Abyssは「キャリアのハイライト」であり、その達成と解雇通知がほぼ同時に訪れた構図です。

リブランドから1年、発売から数週で全員解雇

Kwalee Labsは、もともと「Bonsai Collective」という名前のスタジオで、昨年(2025年)にゲームパブリッシャーのKwaleeと合併し、Kwalee Labsとしてリブランドされたばかりでした。リブランドからおよそ1年、Luna Abyss発売(2026年5月21日)からわずか数週間というタイミングでの9人全員レイオフは、独立系スタジオを取り巻く厳しい現実を改めて浮き彫りにしています。

Wccftechは記事の中で、報じられているXboxの大規模レイオフとの規模差に触れつつも、「Kwaleeには、商業的成功に関わらず長年支え続けられる世界最大級の親会社のバックアップがあるわけではない」と指摘しました。Luna Abyssのような強い作品をリリースしてもチームを維持できなかったことに対し、残念さを表明しています。

プレイヤーにとっての意味——続編・サポートの行方

Luna Abyssを購入したプレイヤー、あるいは興味を持っていたゲーマーにとって最大の関心事は、今後のアップデート・パッチ・続編がどうなるのかという点でしょう。しかし開発を担ったチーム9人全員が同時に職を失った以上、当面の追加開発体制は不透明と言わざるを得ません。今回のレイオフが販売継続やサポート方針にどう影響するかは、現時点では公表されていません。

一方で、Emery氏のLinkedIn投稿には、影響を受けた9人全員のプロフィールリンクが掲載されています。8/10評価の作品を世に出した実績ある9人が同時に市場に出てくる状況は、他スタジオにとっては採用機会でもあり、業界全体の動きが注目されます。今回の件は、個別チームの悲劇であると同時に、強い作品を出しても雇用が守られない独立系スタジオの構造的な脆さを示す事例として読むこともできそうです。

Game Pass配信と他媒体評価——商業条件の実像

Kotakuの報道によると、Luna AbyssはXbox Series X/SとPC Game Passに対応し、Game Pass加入者は追加料金なしでプレイ可能で、単体価格は30ドルに設定されています。Steamユーザーレビューの86%が「好評」、Metacriticは80を超えるスコアを記録し、Polygonは「2026年でもっとも静かな傑作シューターのひとつ」と評しています。

ゲームデザインの参照点

  • メトロイドプライムやリターナルから影響を受けた大気的なバレットヘル設計
  • 小規模チームによる難ジャンルへの挑戦という位置づけ

CEOのHollie Emery氏は、難しいジャンルで小さなチームが達成した到達点に誇りを示しています。解雇発表は2026年6月16日で、発売からおよそ26日後にあたり、Game Pass経由のマーケティング支援と商業条件が整っていても、雇用の継続には結びつかなかった構図が浮かびます。

インディーに広がるレイオフ波——GDC 2026調査が示す構造

GDC 2026の「State of the Game Industry」調査では、過去2年間にレイオフを経験した回答者が全体で28%、米国では33%に達し、現職または直近の雇用主が過去12か月の間にレイオフを実施したと答えた人は約半数にのぼっています。インディースタジオ勤務者の約3分の1が自社でのレイオフを報告しており、AAAスタジオの3分の2と比べ規模は小さいものの、影響はインディー領域まで明確に広がっています。

区分レイオフ経験率
全体(過去2年)28%
米国(過去2年)33%
直近12か月で雇用主が実施約50%
インディースタジオ勤務者約33%
AAAスタジオ勤務者約66%

学生層の74%が業界就職の見通しに懸念を示し、経験者との競合やAIによる職域縮小を理由に挙げています。背景には、失敗したライブサービス、巨額買収による負債、投資家向けのコスト削減圧力があると指摘されています。

Q&A

Q. Luna Abyssは今後も購入・プレイできますか? 発売そのものは2026年5月21日に行われており、PCとコンソール向けに販売中です。今回のレイオフが今後の販売やアップデートにどう影響するかは現時点では明らかにされていません。

Q. Kwalee Labsはスタジオごと閉鎖されたのですか? 公表された情報では「チーム全員9人のレイオフ」とされていますが、親会社Kwaleeからの公式コメントは記事公開時点で得られておらず、スタジオ自体の今後の扱いは判明していません。

出典

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