MetaはFacebookとInstagramにAIによる骨格・身長分析を使って13歳未満のユーザーを検出・排除する新システムを導入すると発表しました。現時点では米国を含む「一部の国」での先行展開であり、日本を含む他地域への適用時期は明らかにされていませんが、将来的な展開が進む可能性があります。
ニューメキシコ州での3億7,500万ドル敗訴——その数日後の発表
今回の発表の背景として押さえておくべきは、ニューメキシコ州での大規模な訴訟敗訴です。同州の陪審員は、Metaがプラットフォームの安全性について消費者を誤解させ、子どもを性的捕食者から守ることを怠ったとして州法違反を認定しました。Metaはこの判決を受けて3億7,500万ドルの支払いを命じられており、さらに追加の変更措置を実施しなければならない可能性もあります。The Vergeによると、Metaはその変更内容によっては同州から撤退する可能性も示唆しているとのことです。
今回の新技術発表は、この判決からわずか数日後のことです。
AIが「骨格」と「身長」を読み取る——仕組みと対象範囲
Metaが2026年5月5日のブログ投稿で明らかにしたところによると、新システムはFacebookとInstagramに投稿された写真・動画を自動スキャンし、「一般的なテーマや視覚的な手がかり」として身長や骨格を分析します。
Metaは「これは顔認識ではなく、画像内の特定の人物を識別するものではない」と明言しています。骨格・身長の分析に加え、投稿内容・コメント・プロフィール・キャプションも対象とし、未成年を示す「文脈的な手がかり」を探します。
The Vergeは、このシステムがYotiやk-IDといった年齢確認サービスが提供する顔スキャン技術と類似している可能性があると報じています。現時点では米国を含む「一部の国」での先行展開にとどまっており、より広い地域への展開は今後の予定とされています。日本のユーザーへの適用時期についても現時点では明らかにされていませんが、将来的に展開される可能性があります。
13歳未満と判定されたアカウントは自動的に無効化されます。削除を防ぐには、アカウントの所有者が年齢確認を行う必要があります。誤検知の発生率や具体的な確認手順については、ソース記事の範囲では詳細が明らかにされていません。
Facebookもティーンアカウントへの自動移行を開始——Instagramでの2024年導入実績を踏まえた拡大
これとは別に、Metaは13〜18歳のユーザーを自動的に「ティーンアカウント(Teen Accounts)」へ移行させる技術をFacebookにも拡大すると発表しました。
ティーンアカウントは、見知らぬ人からのメッセージをブロックし、コンテンツの表示制限を強化する仕組みです。16歳未満のユーザーはライブ配信もできません。Instagramではすでに2024年にこの技術が導入されており、今回はFacebookでも米国向けに同様の対応を開始します。2026年6月には英国とEUへの展開が予定されています。Instagramでの2024年導入から一定期間が経過した実績を踏まえての拡大といえます。
Metaはまた、アプリストアやOSレベルでの年齢確認の導入を引き続き主張しており、この方針は米国議会やカリフォルニア州・コロラド州などの一部の州でも支持を集めつつあると報じられています。
Q&A
Q. このAI骨格分析は日本のユーザーにも適用されますか? 現時点では米国を含む「一部の国」での先行展開とされており、日本を含む他地域への展開時期は明らかにされていません。ただし、より広い地域への展開が今後予定されているとMetaは述べており、将来的に適用される可能性があります。
Q. アカウントが未成年と判定された場合はどうなりますか? Metaによると、未成年と判定されたアカウントは無効化されますが、アカウントの所有者が年齢確認を行うことで削除を防ぐことができます。誤検知の発生率や具体的な確認手順については、ソース記事の範囲では詳細が明らかにされていません。
Q. これは顔認識技術と何が違うのですか? Metaは「顔認識ではなく、特定の人物を識別するものではない」と説明しています。骨格や身長といった身体的な特徴から年齢層を推定するアプローチで、個人の同定を目的とするものではないとしています。ただし、The Vergeは既存の年齢確認サービスの顔スキャン技術と類似している可能性があると指摘しています。