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NVIDIA・AMDのCEOが揃って台北入り——Computex 2026で問われる次世代AI・CPU戦略

GadgetDrop 編集部8
NVIDIA・AMDのCEOが揃って台北入り——Computex 2026で問われる次世代AI・CPU戦略

NVIDIAのJensen Huang CEOとAMDのLisa Su CEOが、Computex 2026開幕を約1週間後に控えた台北に相次いで到着しました。AI GPU覇権争いの号砲が鳴るなか、AMDはTSMCで**2nmプロセスHPC製品「EPYC Venice」の量産化(Volume Ramp)**に到達したとWccftechは報じており、NVIDIAは6月1日のGTCで何を打ち出すのか——次に買うGPUやCPU、そして日々利用するAIサービスの体験を左右しうる発表が、いよいよ秒読みです。

Computex 2026は6月2日開幕、台北・南港区が舞台

Computex 2026は2026年6月2日の開催が見込まれていると報じられています。中心舞台となるのは、台北市内の南港区(Nangang District)にある2つの大型展示会場です。同区にはNVIDIA、AMDをはじめとする数百社のブースが並び、最新製品やテクノロジーが披露される見込みと伝えられています。

主要メーカーが一堂に会するこのイベントは、半導体・PC業界にとって年間最大級のショーケースの位置づけです。AIサーバー、データセンター向けGPU、個人向けCPU/GPUなど、幅広いカテゴリで発表が見込まれています。

NVIDIA、6月1日のGTCで何を発表するか

NVIDIAのJensen Huang CEOは2026年5月23日に台北へ到着しました。台湾でのNVIDIA GTCイベントは**2026年6月1日11時(台湾標準時)**の開催とされており、AIに関する大型アップデートに加え、個人向けセグメントでも大きな発表が見込まれています。

Jensen氏は到着後の取材で、TSMCの会長兼CEOであるC.C. Wei氏との会談を楽しみにしていると語りました。さらに、台北で開催された「Meet-a-Claw」イベントにも参加し、自律エージェント(autonomous agents)を開発する開発者たちと交流したとされています。今後の滞在中には台湾のサプライチェーン主要パートナーを集めた恒例の「Trillion Dollar」ディナーの開催も見込まれ、台湾の夜市巡りも例年通り行われる可能性があると伝えられています。

AMDはEPYC Venice 2nm量産が追い風——Lisa SuがTSMC連携深化を強調

AMDのLisa Su CEOも2026年5月22日に台湾入りしました。Lisa氏は顧客・パートナー・業界リーダーとの時間を楽しみにしているとコメントしており、Wccftechは、台湾でのインタビューでLisa氏がTSMCとの連携をさらに深めたい意向を示したと報じています。

Wccftechによると、その追い風となるのが、AMDが達成した次の成果です。

  • 2nmプロセスHPC(高性能コンピューティング)製品としてWccftechが「業界初」と報じる位置づけ
  • コードネーム「EPYC Venice」
  • TSMCでの量産化(Volume Ramp)に到達

エージェント型AI(Agentic AI)の急速な普及によりCPU需要が拡大するなか、AMDはIntelに加え、CPU市場への参入を強めているNVIDIAにも対抗する姿勢を見せるとWccftechは報じています。Computexでの発表もAI関連が中心になる見込みですが、デスクトップ/ノートPC向けの新製品も同時に披露される可能性があるとされています。

AIとデスクトップの両軸——あなたの次のPC選びにどう響くか

両社のCEOが揃って台湾入りした事実は、Computex 2026がAIインフラと自律エージェント分野の競争を映す重要なステージになることを示唆しています。NVIDIAはAI GPUのリーダーシップを維持する戦略を、AMDは2nm EPYC Veniceを軸にしたデータセンター攻勢と個人向け製品の両軸で勝負する姿勢を、それぞれ前面に出すと読めます。

読者にとっての意味は明確です。AIサーバー側の競争激化はクラウドAIサービスの応答速度や利用コストに跳ね返り、データセンター向け2nm世代の本格量産はやがてゲーマー向け/クリエイター向けの個人向け製品にも波及していく可能性があります。GPUやCPUの買い替えを検討している方は、6月1日のNVIDIA GTC、そして6月2日からのComputex本体での発表を起点に、年内〜来年の購入計画を組み直す価値があるタイミングと言えるでしょう。

現時点では、個人向け次世代CPU/GPUの具体的なSKUや価格などの詳細は明らかにされていません。続報を待ちつつ、両社のキーノートを直接チェックすることをおすすめします。

NVIDIA「Vera Rubin」とCoWoS供給ボトルネック——GTC基調講演の核心

Jensen Huang CEOが台湾で最優先で動いている案件は、次世代AIプラットフォーム「Vera Rubin」の生産能力確保とみられます。Vera RubinはVera CPUとRubin GPUを統合した6チップ構成のデータセンター規模AIワークロード向けプラットフォームです。

Blackwell比の性能ジャンプ

前世代Blackwellと比較して学習性能で約3.5倍、推論性能で5倍を実現し、推論コストは7分の1にまで引き下げられるとされています。一方、量産拡大のカギを握るのが先進パッケージング技術です。HuangはTSMC会長C.C. Wei氏との会談でCoWoS(CPU・GPUダイとHBMを統合する技術)の生産能力確保を進めており、CoWoS容量はAIチップ供給の主要なボトルネックとなっています。

加えてComputex 2026は規模も拡大しており、6月2日〜5日に南港展覧館1・2、TWTC、TICCの複数会場で開催され、1,500社・6,000ブースという過去最大規模となります。なお、MediaTekはComputex 2026前のキーノートを中止しており、NVIDIA Arm「AI PC」SoCに関する正式アップデートがGTC基調講演で示される可能性が高まっています。

EPYC Veniceの技術仕様とサーバーCPU市場の勢力図

量産化に到達したEPYC Veniceの中身も明らかになりつつあります。Zen 6コアを最大256基搭載し、現行のEPYC Turin系列に対して70%の演算性能向上を謳う構成です。プラットフォーム側も刷新され、大型ソケット「SP7」が採用され、より高い電力供給、メモリチャネル拡張、I/O強化により高密度データセンター展開を可能にします。

項目EPYC Venice
コア数最大256(Zen 6)
プロセスTSMC N2(2nm)
ソケットSP7
性能向上EPYC Turin比+70%

市場シェア面でも追い風が吹いています。Mercury Researchによれば、AMDは2026年Q1時点でサーバーCPU売上シェア46%という記録的水準に達しています。さらに後継製品も控えており、VeranoはLPDDRをネイティブにサポートし、エージェント型AIワークロード向けに最適化された設計とされています。VeniceとInstinct MI450X GPUを統合したラックスケール基盤「Helios」は、2026年下半期からマルチギガワット規模の展開が予定されています。

Q&A

Q. Computex 2026はいつ開催されますか? 2026年6月2日の開催が見込まれています。NVIDIAは前日の6月1日11時(台湾標準時)に台湾GTCイベントを予定しています。

Q. AMDのEPYC Veniceとは何ですか? TSMCで量産化(Volume Ramp)を達成した、2nmプロセスHPC(高性能コンピューティング)製品としてAMDが位置づけているCPUです。Wccftechは「業界初」と報じており、エージェント型AI向けの需要拡大を見据えた製品とされています。

Q. EPYC VeniceはNVIDIAのどの領域と競合しますか? AMDはIntelに加え、CPU市場への参入を強めているNVIDIAにも対抗する姿勢を見せるとWccftechは報じており、エージェント型AIワークロードを支えるデータセンター向けCPU領域での競合が見込まれます。具体的な対抗製品の名称や性能比較は現時点では明らかにされていません。

Q. 個人向けではどんな発表が期待されますか? NVIDIAはGTCでAI向け大型アップデートに加え個人向けセグメントでも大きな発表が見込まれ、AMDもAI中心の発表のなかで個人向けの新製品を披露する可能性があると伝えられています。具体的なSKUや価格は現時点では明らかにされていません。

出典

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