PS5独占アクションRPGとして約2年前にリリースされ、その後Steamでも好調な売上を記録した『Stellar Blade(ステラーブレイド)』の続編が、開発元SHIFT UPのQ1 2026決算報告書で明かされたとWindows Centralは報じています。同報告書によると、SHIFT UPはSonyから独立し自社パブリッシング体制へ移行する方針も示しており、続編がXbox・PCを含む幅広いプラットフォームで展開される可能性があるとされています。
SHIFT UPがセルフパブリッシングへ移行
韓国のデベロッパーSHIFT UPは、Q1 2026決算報告書の中で『Stellar Blade』続編の制作を明かしたとWindows Centralは伝えています。同時に、次回作からはファーストパーティ・サービスモデル(自社パブリッシング体制)へ移行することも示されたとのことです。
決算報告書では次のように述べられています。
「特に、次回作よりSHIFT UPはファーストパーティ・サービスモデルへ移行します。これにより、当該IPの独自性を完全に反映したマーケティング戦略を主導でき、その世界観の魅力をプレイヤーへ直接的かつ効果的に伝えられると見込んでいます」
さらに「初代『Stellar Blade』で築いた強固なファンダムとエバーグリーンなIPステータスを土台に、売上を最大化し、初日から幅広いグローバルオーディエンスへリーチするための最適なゴー・トゥ・マーケット戦略を策定中」とも記されています。
加えてSHIFT UPは「高品質なセルフパブリッシング能力、売上最大化戦略、実証済みのIPファンベースという3つの追い風があり、次回作は前作より有意義に改善された結果をもたらすと確信している」とも述べているとされます。
Xbox展開の可能性とWindows Centralの分析
Windows Centralは、決算報告書にある「初日から幅広いグローバルオーディエンスへリーチする」という文言は、Xbox展開、さらにはNintendo Switch 2展開への明確な示唆と読めると報じています。ただしSHIFT UPは具体的な対応プラットフォーム名を公表しておらず、現時点でXbox版・Switch 2版の発売は確認されていません。
これまでの経緯を整理すると以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PS5版発売 | 約2年前にSHIFT UPとPlayStation Publishingから発売 |
| PC版発売 | PS5発売の約1年後にSteamで配信開始 |
| 続編発表 | Q1 2026決算報告書にて公表されたとWindows Centralが報道 |
| パブリッシング体制 | 次回作よりSHIFT UPの自社パブリッシングへ移行 |
PC版(Steam)が好調だったことから、SHIFT UPはかつて「PS5・PCを超えたさらに幅広いグローバルオーディエンスへの展開」にも言及しており、これがXbox移植の憶測を呼んでいました。今回の独立に関する発表により、続編はSHIFT UPが望む任意のプラットフォームでリリースできる立場になった可能性があると、Windows Centralは見ています。
PS5ユーザーが押さえておきたい3つのポイント
1. 初代のSony独占はどうなるか
Windows Centralの記事執筆者であるBrendan Lowry氏は、SHIFT UPが続編だけでなく初代『Stellar Blade』についてもSonyと交渉を進め、他プラットフォーム展開を模索している可能性があると指摘しています。ただしこれはあくまで同氏の推測であり、Sony側との交渉状況に関する公式情報は出ていません。
2. 「IPの独自性」発言の解釈
決算報告書にある「IPの独自性を完全に反映したマーケティング戦略」という表現については、Windows Centralは主人公Eveのビジュアル表現に関する判断の自由度を指す可能性に触れていますが、これは記事執筆者の推測であり、SHIFT UPは具体的な意図を説明していません。
3. 続編の発売プラットフォームは未確定
Lowry氏はまた、初代がすでにPCに展開済みであることから、続編もPC版が(少なくとも)同日リリースされる可能性は高いと見ています。一方でXbox版・Switch 2版については、決算報告書の文言からの推測に留まります。
現時点での読み方とPS5ユーザーへの示唆
今回の報道で示されたのは、(1)『Stellar Blade』続編の制作、(2)SHIFT UPの自社パブリッシング移行、の2点です。Xbox・Switch 2への展開や初代のマルチプラットフォーム化はいずれも非公式の観測であり、SHIFT UPからの正式アナウンスはありません。
すでに初代をPS5で購入済みのユーザーにとって、ゲーム体験自体に直接の影響はありません。一方で、続編についてはPS5独占が継続する保証はなくなったとも読めるため、PS5以外のプラットフォーム所有者は対応機種の正式発表を待つ判断もあり得ます。続報は、SHIFT UPの今後の決算発表や公式チャネルでの告知が手がかりとなりそうです。
SHIFT UPの新規IP「Project Spirits」とUnbound買収——拡大するパイプライン
SHIFT UPは『Stellar Blade』続編と並行して、複数の新規プロジェクトを推進しています。Q1 2026決算で言及された新作の状況は以下のとおりです。
- Project Spirits: かつて社内でProject Witchesと呼ばれていた本作は、Unreal Engine 5で開発中のクロスプラットフォーム「Eastern Fantasy」タイトルで、PC・コンソール・モバイル向けにTencent傘下と共同開発され、2027年リリースを目標としています。
- Unboundスタジオ: 2026年3月31日、SHIFT UPは三上真司氏率いるゲームスタジオUnboundを買収し、同スタジオの今後のタイトルをパブリッシングすると発表しました。同チームは約60人体制で複数プロジェクトを並行して進めているとされています。
決算スライドでは、続編とUnbound作品がいずれも「ファーストパーティ・サービス」かつ「複数のPC/コンソール」展開の機会の一部であると示されています。セルフパブリッシング体制への移行は、続編だけでなくスタジオ全体の中長期戦略と連動しているとみられます。
初代『Stellar Blade』のPC市場での実績と続編発表のタイミング
続編が「初日からグローバル展開」を打ち出した背景には、PC版の予想を超えるヒットがあります。
原作の『Stellar Blade』はSteamで「圧倒的に好評」ステータスを獲得し、安定した売上を維持しているとSHIFT UPは説明しています。
数字面でも実績は明確で、Steamでの同時接続ピークは約20万人に達しました。2025年6月11日にWindows版が発売されて以降、累計販売は300万本を超えています。
また続編そのもののスケジュールについては、SHIFT UPが2026年末までに新情報を公開する予定であり、Q&Aセッションでは続編の開発は「順調に進行中」で社内の品質基準を満たす軌道にあると確認されました。一部メディアは、「年内」という表現から当初想定されていたリリースウィンドウが後ろ倒しになった可能性も指摘しています。PC市場での確固たる実績が、Sonyの独占契約から離れた自社展開を支える根拠となっている構図です。
Q&A
Q. 『Stellar Blade』続編はXbox・PCで発売が確定したのですか? いいえ、確定していません。SHIFT UPがSonyから独立してセルフパブリッシングへ移行することは決算報告書で示されたとされていますが、対応プラットフォームの具体名は公表されていません。「初日からグローバルオーディエンスへリーチする」という決算報告書の表現がXbox・Switch 2展開を示唆していると、Windows Centralは見ています。
Q. 初代『Stellar Blade』もXboxに来る可能性はありますか? 可能性はあるものの、不透明です。初代はSonyとの契約でPS5独占として発売されたタイトルのため、他プラットフォーム展開にはSony側との交渉が必要になります。Lowry氏はSHIFT UPが交渉している可能性を指摘していますが、現時点で公式な動きは確認されていません。
Q. 続編はいつ発売されますか? 発売時期は公表されていません。Q1 2026決算報告書では続編の制作と販売戦略の方向性が示されたのみで、リリース日や具体的な発売年については言及されていません。次の決算発表や、SHIFT UP公式サイト・ストアページの動向が続報のチェックポイントとなりそうです。