「今日は追い込むべきか、それとも休むべきか」——複数種目を横断するアスリートが毎朝向き合うこの問いに、AIで答えを出そうとするスマートウォッチが登場しました。AmazfitがHYROX公式ウェアラブルパートナーとして「Balance 3」と「Balance Ultra」の2モデルを発表していると報じられています。Android Authorityが2026年6月5日に伝えた内容を整理します。
中核は「鍛えるか休むか」を即決させるHybrid Training System
両モデルの中核機能は、ランニング・筋トレ・リカバリー・睡眠・ストレス・日常活動といったバラバラの指標を一枚の像に統合する「Hybrid Training System」だとAndroid Authorityは伝えています。HYROXのようにラン+筋トレを横断する競技に取り組むアスリートが、毎朝の判断に迷わなくなる——これが新世代Amazfitの訴求価値とされる部分です。
この体験を支えるエネルギー予測の仕組みが「HybridCharge Energy Intelligence」とされ、次の3指標を組み合わせると報じられています。
- BioCharge — 現在のエネルギー残量を可視化
- LifeLoad — 日常生活も含めた負荷を計測
- Training Load — トレーニングの累積負荷を追跡
これらはZeppアプリ側で「Weekly Focus」「Training Balance」「Hybrid Training Plans」といったアダプティブなコーチング機能に反映されると伝えられています。
真昼の屋外でも見える3,000nitsディスプレイ
ハードウェアの基本構成はBalance 3とBalance Ultraで共通とされており、Android Authorityによれば次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ディスプレイ | 1.5インチAMOLED(サファイアガラス保護) |
| ピーク輝度 | 最大3,000 nits |
| 測位 | デュアルバンドGPS/6つの衛星測位システム対応 |
| マップ | オフラインマップ・ルート案内 |
| エクササイズ | 25種類のストレングストレーニングを自動認識 |
| 通信機能 | Bluetooth通話・オンボードストレージ・ボイスメモ・Zepp Flow音声操作 |
3,000 nitsの輝度は真昼の屋外でも視認しやすい水準で、ランナーやトレイル愛好者向けの実用設計だとされています。
毎晩の充電を不要にする——Balance 3は最大21日、Ultraは最大30日
両モデルは想定ユーザー層と素材・駆動時間で差別化されていると伝えられています。
- Balance 3 — ステンレススチールまたはチタン製の日常使い向けモデル。バッテリー駆動は最大21日とされる。
- Balance Ultra — Grade 5チタンを採用した最上位機。よりシリアスなアスリート向けで、最大30日駆動と報じられている。
「最大」は理論値ですが、21日・30日という数字は毎晩の充電習慣を不要にする訴求点として位置付けられています。
HYROX公式ウェアラブルとしての専用機能
両モデルはHYROX(ランニングと機能的フィットネスを組み合わせた競技)の公式ウェアラブルパートナーとして、競技固有の機能を搭載するとされています。
- HYROX専用トレーニングプラン
- レースシミュレーション
- バーチャルペーシングアシスタント
- レース後のペーシング・各ステーション成績・順位・累積タイムの分析機能
競技固有の練習メニューとレース解析まで純正アプリで完結する設計で、汎用スマートウォッチにはない強みと位置付けられています。
価格と販売——3モデル展開、即時購入可は$370のみ
価格はモデルごとに3段階で設定されているとされています。
- Balance 3 ステンレススチール — $370(約5万5千円)から、即時購入可
- Balance 3 チタン — $450(約6万7千円)、近日発売予定(時期未定)
- Balance Ultra(Grade 5チタン) — $600(約9万円)
販売はAmazfitの公式デジタルストアで開始されていると報じられています。日本市場での発売日や日本円価格については、現時点では明らかにされていません。
前作Balance 2との具体的な進化点
the5krunnerとGadgets & Wearablesによれば、Balance 2との比較で主要なハードウェア仕様が次のように刷新されたとされています。
| 項目 | Balance 2 | Balance 3/Ultra |
|---|---|---|
| ピーク輝度 | 最大2,000 nits | 最大3,000 nits |
| ケース径 | 47.4mm | 51.4mm |
| ストレージ | 32GB | 64GB |
| 物理ボタン | 2個 | 4個 |
| フラッシュライト | なし | 搭載 |
ケースは47.4mmから51.4mmへ大型化し、フレーム素材もアルミニウム合金からステンレススチールまたはGrade 5チタンへ変更されたと報じられています。ストレージは32GBから64GBへ倍増し、オフラインマップやオーディオの保存余力が拡大したとされています。両モデルともBioTracker 6.0センサーを搭載し、プロセッサも高速化されたほか、夜間ランやキャンプで役立つフラッシュライトが新たに加わったと伝えられています。
NYC発表会の背景と3年間グローバル独占契約
新型2モデルの発表は、2026年4月15日にAmazfitとHYROXが3年間のグローバル独占パートナーシップを発表した流れを受けたものだと、BusinesswireやAthletech Newsが伝えています。Sporting Goods Intelligenceによれば、提携範囲はスマートウォッチ単体にとどまらず、スマートリング、スマートカメラ、スマートグラス、スマートバンドといった製品群とHYROX向けアプリ統合まで含まれるとされています。
9製品ロードマップと高粗利路線への転換
Zepp Healthの2025年第4四半期決算説明会では、2026年に少なくとも9つの新ウェアラブル投入計画が示されたとNotebookcheckとWareableが報じています。CEOのWang Huang氏は「Zeppを従来のウェアラブルハードウェア企業からハイブリッドトレーニングプラットフォームへ転換している」と発言したとされ、低価格トラッカー中心の路線から、持久力・筋力・リカバリーを統合する高粗利のプロ向けハードウェアへ軸足を移す方針が示されています。
Q&A
Q. Balance 3とBalance Ultra、どちらを選ぶべき? 駆動時間と素材の優先度が判断軸です。21日駆動とステンレス/チタンの選択肢で十分なら$370のBalance 3、より高耐久のGrade 5チタンと最大30日駆動を求めるなら$600のBalance Ultra。HYROX競技者であれば、いずれのモデルでも専用機能を等しく使えるとされています。
Q. HYROX対応機能はどちらのモデルでも使えますか? 両モデルとも対応しているとされています。専用トレーニングプラン、レースシミュレーション、バーチャルペーシングアシスタント、レース後分析の4機能はBalance 3/Ultraのいずれでも利用可能と伝えられています。
Q. 日本での販売はいつですか? 現時点で日本市場向けの発売日や価格は明らかにされていません。Amazfitの公式デジタルストアでは購入可能なモデルから順次提供が開始されていると報じられています。
出典
- Android Authority — These new smartwatches are tailor-made for your next brutal HYROX race
- the5krunner — Amazfit Balance 3 and Ultra vs Balance 2: What Has Changed
- Businesswire — HYROX and Amazfit Strengthen Alliance With Global Three-Year Partnership