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Pixel WatchのSpO2・皮膚温トラッキングが一部で停止——Fitbitアップデート後に権限リセット、Googleが修正対応中

GadgetDrop 編集部6
Pixel WatchのSpO2・皮膚温トラッキングが一部で停止——Fitbitアップデート後に権限リセット、Googleが修正対応中

Pixel Watchの一部ユーザーから、Fitbitの最新アップデート後にSpO2(血中酸素ウェルネス)と皮膚温トラッキングが動作しなくなったとの報告が寄せられています。GoogleとFitbitは権限リセットに起因する問題を認め、修正作業を進めているとAndroid Authorityが伝えています。

SpO2と皮膚温の権限がリセット、再有効化もできない状態

問題はRedditのr/PixelWatchスレッドで提起されました。Pixel Watch 3を所有するユーザーが、Fitbitの最近のアップデート後にSpO2と皮膚温トラッキングの権限がリセットされたと報告しています。やっかいなのは、権限ページを開いても「権限を要求しているアプリがない」と表示され、ユーザー側で単純にオンに戻すことができない状態だという点です。

同スレッドには複数のコメントが寄せられ、似た症状に直面しているユーザーが他にもいることが示されています。健康モニタリングを目的にPixel Watchを使っているユーザーにとって、SpO2と皮膚温という2つの主要なセンサーが同時に止まる事態は、デバイスの中核的な価値に直接関わる問題と言えます。

Google・Fitbit双方が問題を認め、修正作業中と説明

Reddit上ではGoogleの公式アカウント「PixelCommunity」が反応を示し、「権限リセットによってヘルストラッキング体験を中断させてしまったことをお詫びします」と謝意を表明しました。続けて「SpO2と皮膚温トラッキング機能へのアクセス回復に向けた作業が進行中です」と説明しています。

「We regret the disruption to your health tracking experience caused by these permission resets.」(PixelCommunity)

問題はPixel Watch 3だけにとどまらないようです。r/fitbitスレッドにはPixel Watch 4のユーザーから、Pixel WatchアプリとFitbitアプリの両方で同センサーが1週間以上表示されないとの報告が投稿されています。これに対してFitbitHelpCommunityもほぼ同じ内容で返答しており、同じファームウェアアップデートが原因であるとしたうえで、復旧作業中であると伝えています。

影響範囲は不明、Fitbit Air発表直後のタイミングで露呈

現時点で、この不具合がどの程度のユーザーに影響しているかは明らかになっていません。r/fitbitスレッドの投稿者はデバイスの再起動で問題が解消したように見えると述べていますが、すべての環境で有効な回避策かどうかは確認されていません。

タイミングとしては微妙です。Googleは前日に画面を持たない新しいトラッカー「Fitbit Air」を発表し、刷新したヘルスプラットフォームへの新たな入口として打ち出したばかりでした。ウェアラブル製品群を健康追跡エコシステムとして拡張しようとしている矢先に、既存のPixel Watchで主要センサーが停止する事象が表面化したかたちで、ヘルストラッキングの信頼性を訴求するうえでは決して好ましい流れとは言えません。

Pixel Watch 3またはPixel Watch 4を使用していてSpO2や皮膚温トラッキングが消えた場合は、まず端末の再起動を試してみるのが現実的です。それでも復旧しない場合は、Googleが告知している修正の展開を待つのが妥当です。続報を待ちましょう。

Fitbitアプリ刷新と「Google Health」プラットフォーム移行の文脈

今回の権限リセット問題は、Googleが進める大規模なヘルスプラットフォーム再編のさなかに発生しています。Fitbitアプリは5月19日からGoogle Healthアプリへと移行し、インターフェースの再設計、より深いAI統合、拡張されたウェルネス機能が提供されます。この刷新されたプラットフォームは、Fitbitデバイス、Pixel Watch、Health Connect、さらにはApple Healthのデータまで統合し、より連携の取れたヘルス体験を作るとされています。

Gemini搭載コーチの本格展開

Gemini搭載のオールインワン・フィットネストレーナー兼スリープコーチ兼健康アドバイザーである「Google Health Coach」は、Google Health Premium加入者向けに提供が開始されており、目標や利用可能な機材に基づいたカスタムワークアウトの作成や睡眠習慣の分析などを支援します。Fitbitアプリがリブランドされる一方で、新たに発表された軽量・スクリーンレスのFitbit Airを含むハードウェア側のFitbitブランドは継続されます。SpO2や皮膚温という基礎的なセンサーデータが不安定になるタイミングは、ヘルス体験の中心をアプリ側に移そうとしている時期と重なっています。

同種のセンサー不具合は2026年3月にも発生していた

実は、SpO2と皮膚温の不具合はPixel Watchで初めての事象ではありません。2026年3月のアップデート配信時にも、Pixel WatchのSpO2(血中酸素)と皮膚温センサーが意図どおりに動作しないとの報告が相次ぎ、アップデート前は正常に動作していたとされていました。Redditなど複数のチャネルで苦情が広がり、あるユーザーはアップデート後にFitbitアプリから血中酸素と皮膚温の表示が消えたと報告していました。

発生時期影響提示された回避策
2026年3月SpO2・皮膚温データ消失、全世代に波及工場出荷時リセット/権限再確認
2026年5月権限リセット、Pixel Watch 3/4で報告デバイス再起動(一部で改善)

3月時点ではPixel Watchの工場出荷時リセットや、設定からFitbitの権限が有効のままか確認することが解決策として案内されていました。さらに、サポート期間が2025年10月で終了していた初代Pixel Watchにも3月にパッチが配信され、結果としてヘルストラッキング機能を破損させる事態となっていました。同種の不具合が短期間で繰り返されている点は、ファームウェア配信フローにおける権限管理の構造的な課題を示唆しています。

Q&A

Q. どのモデルで問題が報告されていますか? Pixel Watch 3とPixel Watch 4の双方でユーザー報告が確認されています。ただし、影響を受けているユーザーの規模は明らかになっていません。

Q. 自分でセンサーを再度オンにすることはできますか? 報告されたケースでは、権限ページに「権限を要求しているアプリがない」と表示され、ユーザー操作だけでは戻せない状況だと伝えられています。一部のユーザーはデバイスを再起動することで改善したと報告していますが、全環境で有効かは確認されていません。

Q. Googleはいつ修正を提供しますか? GoogleとFitbitは「アクセス回復に向けた作業が進行中」と説明していますが、具体的な配信時期は現時点で公表されていません。

出典

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