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AMD Ryzen AI 5 435Gのベンチマークがリーク——クロック未達でもRyzen 5 8600Gと同等か

GadgetDrop 編集部5
AMD Ryzen AI 5 435Gのベンチマークがリーク——クロック未達でもRyzen 5 8600Gと同等か

AMDが近日発売を予定しているとみられる「Ryzen AI 400」シリーズのエントリーモデル「Ryzen AI 5 435G」について、Geekbench 6でのベンチマーク測定結果がリーク情報として浮上しました。驚くべきは、公称ブーストクロック4.5GHzを大きく下回る4094MHzという状態での測定であるにもかかわらず、既存の「Ryzen 5 8600G」とほぼ同等のスコアを記録したという点です。クロックが正常に動作した最終製品では、さらに高い性能が期待できる可能性があるとWccftechが非公式の情報源「Olrak29_」を引用するかたちで報じています。

クロック未達の状態でも8600Gと互角——その意味とは

今回のベンチマークは、中国メーカーJginyueのB850MマザーボードにDDR5メモリ32GBを組み合わせた環境で実施されたと報告されています。ただし、DDR5メモリの動作速度は確認されていません。

注目すべきはGeekbenchが記録したピーククロックで、4094MHzにとどまっており、公称ブーストクロック4.5GHzを大幅に下回っています。にもかかわらず、PassMarkのスコアはシングルスレッド2620点・マルチスレッド10,594点を記録しました。

比較対象となるRyzen 5 8600GのPassMarkスコアはシングルスレッド2493点・マルチスレッド10,857点です。シングルスレッドではRyzen AI 5 435Gが上回り、マルチスレッドではわずかに下回るという結果で、両者はほぼ同等の性能帯にあると言えます。Wccftechは、クロック不足が今回の低スコアの原因であると指摘しており、クロックが正常に動作した場合の最終的なパフォーマンスはRyzen 5 8600Gを上回る可能性があると伝えています。

8600Gが「Zen 4」コアを搭載しながらもより高いクロックで動作しているという点を踏まえると、今回のスコアが「クロック未達の状態でも互角」という事実は、新アーキテクチャの世代進化を示す一つの指標として注目に値します。

なお、参考比較として、同シリーズの別モデル「Ryzen AI 5 340」のPassMarkスコアはシングルスレッド2339点・マルチスレッド9179点と報告されており、435Gはその上位に位置する結果となっています。

Ryzen AI 5 435Gのスペック——エントリーながら50 TOPS NPUを搭載

リーク情報によると、Ryzen AI 5 435Gの主なスペックは以下のとおりです。

項目詳細
コア/スレッド6コア / 12スレッド
ベースクロック2 GHz
ブーストクロック最大 4.5 GHz
総キャッシュ14 MB
GPURadeon 840M(RDNA 3.5、コンピュートユニット×4)
NPU50 AI TOPS
標準TDP65W(35W設定変更可)

Ryzen AI 400シリーズ全体としては、最大8基の「Zen 5」CPUコアと最大8基の「RDNA 3.5」GPUコアを搭載する構成が報告されています。上位のStrix/Gorgon世代が持つ最大12コアCPU・16コアGPUという仕様は持たないものの、旧世代の「Ryzen 8000G」ファミリーと比べてCPU・GPUともに新アーキテクチャを採用している点が特徴です。

Ryzen 5 9600との比較——到達目標としてのベンチマーク

Wccftechは、クロックが正常動作した際の最終的なパフォーマンスが「Ryzen 5 9600に近い水準に達する可能性がある」と予想しています。Ryzen 5 9600は同じ6コア「Zen 5」アーキテクチャを採用した標準的なデスクトップCPUであり、PassMarkスコアはシングルスレッド3194点・マルチスレッド14,244点を記録しています。Ryzen AI 5 435Gが最終的にこの水準に近づくかどうかは、正式発売後の実測を待つ必要があります。

発売形態と今後の見通し

Ryzen AI 400シリーズはまずOEM(メーカー製PC)向けに販売される見通しとWccftechは報じており、その後DIY向けの単体販売が行われる可能性もあると伝えています。ただし、DIY向け展開については現時点で確認されていません。

現在APU搭載PCや次のミニPCの購入を検討している方へ: 今回のリーク情報が正確であれば、Ryzen AI 5 435G搭載モデルはRyzen 5 8600G搭載機と同等以上の性能を持つ可能性があります。またRyzen 5 8600G搭載PCをすでにお持ちの方にとっては、乗り換えの判断は価格や発売条件が明らかになってから検討すれば十分でしょう。いずれにせよ、公式発表が出るタイミングでスペックと価格を確認することが次の判断ポイントとなります。

今回のベンチマークはクロックが正常に動作していない状態での測定であり、最終製品の仕様や性能は変わる可能性があります。また、情報源は非公式の「Olrak29_」であるため、公式発表が出るまでは参考値として捉えるのが妥当です。


Q&A

Q. Ryzen AI 5 435GはRyzen 5 8600Gの置き換えになりますか? 今回のリーク情報が正確であれば、クロックが正常に動作した際の性能はRyzen 5 8600Gを上回り、Ryzen 5 9600に近い水準になる可能性があるとWccftechは予想しています。ただし、価格や発売時期はまだ公表されていないため、現時点では判断できません。

Q. 今回のベンチマーク結果はどこまで信頼できますか? 情報源は非公式の「Olrak29_」であり、測定環境もGeekbenchが記録したピーククロックが4094MHzにとどまっており、公称ブーストクロック4.5GHzを大幅に下回っていたと報告されています。また、DDR5メモリの動作速度も確認されていません。最終製品での性能は異なる可能性があるため、AMDの公式発表を待つことをおすすめします。


出典

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